FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日6月景気動向指数:速報値を下回る

内閣府が発表した6月景気動向指数(CI、改定値)は現状を示す一致指数が117.1と速報値117.2を下回った。また、先行指数は105.9と速報値の106.3を下回った。

 

日経平均株価:後場からは様子見ムードが強く下げ幅を広げた

米政権運営の先行き不透明感から前日の米国株が下落し投資家心理が悪化し売りが先行した。ただ、売り一巡後は円高一服を受けて輸出関連株への売り圧力が和らぎに下げ幅を縮小した。後場からは本日から米ワイオミング州ジャクソンホールで開催されるカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウムを前に様子見ムードが強くなり下げ幅をやや広げた。結局、前日比80円安の1万9353円と反落して取引を終了した。

 

東京外国為替市場:新規材料乏しく総じて小動き

ドル/円は、日経平均株価が前日終値付近まで反発したほか、市場では『本邦長期資金の買いが続いた』との声が聞かれ109.20円台まで上げた。しかし、新規の取引材料には乏しく総じて109.15円前後で方向感の乏しい展開となった。8月に入って11日に108円台をトライして以来、本日を含め6回目の108円台となった。しかし、その度に本邦勢からの『ドル買い切り玉』が出てくる状況となっている。ユーロ/ドルは、ドル/円や米長期金利の上昇を横目に1.1794ドルまで時ル安となったが、一巡後は1.18ドル台を回復した。欧州勢参入待ちの様相となっている。

 

7月の中国から北朝鮮へのガソリン輸出が大幅減少

中国税関当局が発表したデータでは、中国から北朝鮮へのガソリン輸出は7月に前年比97%減少し、120トンに留まった。欧米からの経済制裁に加え、中国石油天然気集団(CNPC)が輸出代金の受け取りを巡る懸念から北朝鮮への燃料輸出を一時停止したことが要因とみらる。6月は8262トンだった。

 

北朝鮮の次の挑発はSLBM:25日または28日に実施か?

北朝鮮の国営メディアが23日に伝えた、弾道ミサイルの開発を行っている研究所の写真に「水中戦略弾道ミサイル『北極星3』と書かれたパネルが移り込んでおり、固体燃料を使った新型のSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルの開発を示唆したと見られている。北朝鮮では先月以降、潜水艦の活動が活発になっているのが確認されており、金委員長の父、『金正日』総書記が軍事優先の政治を始めたとされる8月25日の『先軍節』や、海軍の記念日である8月28日の『海軍節』に合わせて再びSLBMの発射が強行される可能性もある。

 

米国市場では7月の中古住宅販売が公表

先行指標である中古住宅販売契約数は、最新6月に前月比+1.5%と4カ月ぶりにプラス転換した。住宅ローン金利の低下や、9月の新学期に向けた引っ越し需要などもある。参考となる6月実績は年率換算で552万戸、前月比▲1.8%となり、市場予想をやや下回った。ただし、販売価格の中央値は26万3800ドルで過去最高を更新しており、中古住宅の需要は堅調さを保っている。7月については在庫不足の状態が続いているものの、6月実績をやや上回る可能性がある。

 

欧米イベント

○15:45   8月仏企業景況感指数(予想:108)
○16:15   4-6月期スイス鉱工業生産指数
○17:30   4-6月期英国内総生産(GDP)改定値(予想:前期比0.3%/前年比1.7%)
○21:30   前週分の米新規失業保険申請件数(予想:23万8000件)
○23:00   7月米中古住宅販売件数(予想:前月比0.5%/年率換算555万件)
○25日02:00   ビスコ・イタリア中銀総裁、講演
○米財務省2年、5年、7年債入札条件
○米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)「ダイナミックなグローバル経済を促進する」(26日まで)

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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