★日経平均株価:買い手控えムード強まるも底堅い展開
日本時間早朝に公表された米FOMC議事要旨が米利上げペース鈍化を示唆していた。そのため、米長期金利の低下につれ外国為替市場でドル売り・円買いが進行したことで、輸出関連銘柄を中心に買い手控えムードが強まり売りが活発化した。しかしながら、中小型株を物色する動きも見られたため、下値も限られた。結局、前日比26円安の1万9702円と小幅続落で終了した。
★東京外国為替市場:109.70円付近では本邦長期資金のドル買いも
ドル/円は、一時109.95円まで持ち直したものの、110円には届かず買い戻し一巡後は109.70円台まで売りに押された。一方で、市場では『109.70円近辺では本邦長期資金のドル買いが観測された』との指摘があり、下値も限られた。ユーロ/ドルは、全般ドル安の流れに沿って1.1790ドルまで強含んだが、ドル安が一巡するとやや伸び悩んだ。欧州勢参入待ちの様相が濃く、1.1780ドル近辺で値動きが細った。
★米諮問機関解散でリスク回避の動き継続
昨日トランプ大統領は、政策など助言を求めるべく召集した諮問機関である『製造評議会』と『戦略政策フォーラム』を解散しました。そもそも、会議がまともに開かれていた形跡はなく、事実上機能不全状態だったことで、解散しても実際には影響はないはず。ただ、メンバーであったメルク、インテル、アンダーアーマー、3M、ユナイテッドテクノロジーズ、キャンベル、テスラなど、大企業のCEOがトランプ大統領の白人至上主義に反発して相次いで辞任した。本来なら味方につけておかなければならないところを、トランプ大統領は『解散できた。皆さんありがとう』なんていう捨て台詞を吐く状態が続いている。コーンNEC(国家経済会議)委員長も『計尾感を覚えるとともに動揺している』とトランプ大統領を痛烈に批判している。
★ビットコインが徐々にリスク回避の代替商品に
ビットコインの急騰で、一部の投資家はインフレと世界情勢の混乱に対するヘッジ手段としてビットコインの方が金よりも優れていると考えるようになっているとの見方を、米モルガン・スタンレーが示した。ただ、数百年に及ぶ不換通貨の台頭によって金は徐々に主役と見なされなくなってきたが、ビットコインが金需要を後退させるかどうかが明白になるまでには長い期間と信頼の構築が必要になるだろうと指摘している。
★今後の市場の注目点は来週のジャクソンホール会合
24日から26日には、米カンザスシティ連銀主催のシンポジウム『ジャクソンホール会合』が迫ってきた。イエレン米FRB議長やドラギECB総裁などの講演が予定されており、米欧の両中銀による債券買い入れ縮小を始めとした出口戦略の具体的な手法やスケジュールに神経質となりやすい。さらに9月に入ると米国の指標が持ち直し傾向にある中で、9月1日の米8月雇用統計と平均賃金が注目材料となってくる。続いて7日には、ECB理事会で出口政策の詳細協議が警戒される。
★欧米イベント
○17:30 7月英小売売上高指数(自動車燃料含む、予想:前月比0.2%/前年比1.4%)
○18:00 6月ユーロ圏貿易収支(季節調整前、予想:250億ユーロの黒字)
○18:00 7月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値(予想:前年比1.3%)
○20:30 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(7月20日分)
○21:30 6月カナダ製造業出荷(予想:前月比▲1.0%)
○21:30 前週分の米新規失業保険申請件数(予想:24万件)
○21:30 8月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:18.0)
○22:15 7月米鉱工業生産指数(予想:前月比0.3%)
設備稼働率(予想:76.7%)
○23:00 7月米景気先行指標総合指数(予想:前月比0.3%)
○18日02:00 カプラン米ダラス連銀総裁、講演
○北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第1回会合(ワシントン、20日まで)
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