★日経平均株価:様子見ムード強く小動きの展開
外国為替市場で1ドル=110円台後半の円安を好感して値頃感を意識した押し目買いが入る一方で、前日の米ナスダック反落を嫌気した売りが重しとなり終日小幅な値動きとなった。夏季休暇中の本邦勢も多く、総じて動意に乏しい展開となった。結局、前日比24円安の1万9729円と反落して終了した。
★東京外国為替市場:ドルは総じて小幅レンジ相場
ドル/円は、110円後半で利益確定売りが観測され、上値の重い展開となった。前日発表された米7月小売売上高が堅調な内容となったほか、北朝鮮問題への警戒がやや後退し、14日に強まったリスク回避的なドル売り・円買いが巻き戻された。ただ、15日には1円超のドル高・円安が進行したことや、8月の上値抵抗線として意識される111円に接近しつつあり、利益確定売りが強まりやすい。日本株は方向感が定まっておらず、日本株高の継続を見込んだドル買い・円売りは低調のようだ。目先も伸び悩む展開を予想される。ユーロ/ドルは、朝方から1.1740ドル前後で方向感のない取引が続いた。欧州勢待ちの様相となっている。
★米ナスダック市場のおかしな動きにヘッジファンドの売買
ヘッジファンドは主要テクノロジー5銘柄『FAANG』をあまりにも長期選好してきたため、そのうち2銘柄でアップルとフェイスブックが魅力を失いつつある。ケン・グリフィン氏率いるシタデルは、保有するアップル株の過半数に当たる340万株を売却。また、アンドレアス・ハルボーセン氏率いるバイキング・グローバル・インベスターズは、保有するふぃすブック株の大部分に相当する960万株を放出した。ヘッジファンド運用会社が14日開示した13F様式の報告書で明らかになった。
★米国市場では7月の住宅着工件数が公表
先行指標である住宅着工許可件数は、6月に前月比+7.4%の増加となった。米国では7月にかけて金利が低下したほか、雇用改善と賃金の下げ止まり、季節的な9月の新学期に向けた引っ越しシーズなどもある。参考となる6月実績は121.5万戸で5月改定値を上回った。一戸建ては前月比+6.3%、5世帯以上の集合住宅は同比+15.4%。7月については6月実績をやや上回る可能性がある。
★米国市場ではFOMC議事録(7月25-26日分)が公表
前回のFOMCでは市場の予想通り、現行の金融政策の据え置きをが決定された。7月にかけてはインフレ指標が低下しており、トランプ政権による経済政策の大幅遅延や政治混迷リスクなどもあって、FOMCでは低インフレなどへの警戒姿勢が注目されやすい。改めて利上げペースの鈍化や12月利上げの不透明感が示唆されると、短期的なドル安の材料となりやすい。しかし、7月FOMCでは、9月以降のバランスシート縮小方針自体は堅持される可能性が高い。また、予想ほど低インフレへの警戒姿勢が示されない場合は、米長期金利上昇やドル高の波乱要因として注視される。
★欧米イベント
○17:30 7月英雇用統計
○17:30 4-6月英失業率(ILO方式、予想:4.5%)
○18:00 4-6月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値(予想:前期比0.6%/前年比2.1%)
○20:00 MBA住宅ローン申請指数
○20:00 6月南アフリカ小売売上高(予想:前年同月比2.3%)
○21:30 6月対カナダ証券投資
○21:30 7月米住宅着工件数(予想:122万件、前月比0.4%)
建設許可件数(予想:125万件、前月比▲2.0%)
○23:30 EIA週間在庫統計
○17日03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月25-26日分)
○北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第1回会合(ワシントン、20日まで)
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