FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

独6月経常収支:市場予想を下回る

ドイツ統計局が発表した6月経常収支は236億ユーロの黒字となり、市場予想の245億ユーロの黒字幅を下回った。また、同月の独貿易収支は223億ユーロの黒字となり、市場予想の230億ユーロの黒字より弱い結果となった。

発表後はユーロがやや売られる展開となっている。

 

中7月貿易収支:市場予想上回る

7月の中国貿易収支は467億4000万ドルの黒字となり、市場予想の450億ドルの黒字より強かった。内訳では、ドル建てベースで輸出が前年同月比7.2%増となり、市場予想の11.0%増を下回った。また、輸入は前年同月比11.0%増となり、市場予想の18.0%増を下回った。

 

日7月の景気ウオッチャー調査:市場予想を下回る

内閣府が発表した7月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は49.7となり、前月の50.0から悪化した。また市場予想の50.2を下回った。先行き判断は50.3となり前月比から0.2ポイント低下した。

 

日経平均株価:利益確定売りに押される展開

前日まで高値圏にあった銘柄が利益確定売りに押され、節目となる2万円を割り込んだ。円高警戒感や昨日最終減益決算を発表したソフトバンクが下落し、指数を押し下げた。結局、前日比59円安の1万9996円と反落して取引を終了した。

 

東京外国為替市場:ドル/円110円半ば近辺に本邦実需筋の買い

ドル/円は、戻りの鈍さを嫌気したドル売りに押されて一時11.54円まで下押ししたものの、伊市場では『110.50円以下の水準には本邦実需勢からのドル買いが観測されている』との指摘もあり、ドル売りの勢いは限られた。ユーロ/ドルは、アジア時間午前に進んだドル売りが一服すると、ユーロ/円の下げにつれてやや上値が重くなった。

 

中国不動産株の大幅下落に注意

年初から7月下旬にかけて株価が400%近く上昇した中国恒大集団の株価がここへきて下落傾向にある。中国恒大はMSCIオールカントリー世界指数の構成銘柄の中で7月27日までの1年間の株価が上昇率周囲だった。しかし、同日に上場来高値を更新した後は、22%下げ、現在は下落率で上位に入る。住宅抑制のために中国指導部が進める引き締め策の影響で7-12月(下期)の販売が打撃を受けるとの見方から、今後も下げ基調となりやすい。

 

FRBメンバーはインフレの伸びに懸念:バランスシート縮小には賛成

ブラード米セントルイス連銀総裁は講演で、最近の指標でインフレ率が果たして目標である2%に向けて上昇するかどうかに疑問を投げかけると指摘した。インフレ率が予想通りに伸びず、米国経済の成長率も4-6月期に加速したものの、『2%の成長基調を押し上げるほどの強い勢いではない』と考えている。このため、FRBは短期的に現状の政策金利で据え置くことが妥当との慎重な見通しを示した。また、FRBのバランスシート縮小が市場に与える影響は限定的だとの見解を示した。また、カシュカリ米みなポリス連銀総裁も『インフレが目標に達していないことは重要だ』と指摘した。同総裁は過去の利上げ決定で、低インフレを理由に反対票を投じている。ただ、バランスシートの縮小に関しては、『我々は市場を混乱させるとは考えていない』と加えた。

 

汚職疑惑の南ア・ズマ大統領の不信任投票:南アランド大幅変動に注意

南アフリカでムベテ国民議会議長は、ズマ大統領の不信任投票について『無記名』で8日に実施すると表明した。8年以上も政権を握るズマ大統領には、汚職疑惑が取り沙汰され国民の不満が広がっている。野党に加え、ズマ大統領が率いる与党の有力者からも辞任要求が出ている。『無記名投票』により与党から造反者が続出すれば、ズマ大統領は辞任に追い込まれる可能性がある。もし、不信任が成立すると南アランド買いとなりやすいく、値動きくが荒くなる可能性があるので注意が必要。

 

欧米イベント

○15:00   6月独貿易収支(予想:230億ユーロの黒字)
○15:00   6月独経常収支(予想:245億ユーロの黒字)
○15:45   6月仏貿易収支(予想:50億5000万ユーロの赤字)
○15:45   6月仏経常収支
○15:45   6月仏財政収支
○9日02:00   米財務省、3年債(240億ドル)入札
○南アフリカ議会で大統領不信任投票
○石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要参加国が専門家会合(アブダビ、最終日)

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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