FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

豪ドルは一旦売れるも中国経済指標で買い戻し

オーストラリアの6月貿易収支は8億5600万豪ドルの黒字となり、市場予想の18億豪ドルの黒字を下回る低迷となった。そのため、豪ドル売りが強まった。その後、中国の7月財新メディア非製造PMIが51.5となり、6月の51.6より弱かったが懸念されたほど悪化していなかったことで、豪ドルも持ち直した。

 

日経平均株価:終日小幅な値動きの展開

前日米ナスダックの反落を受けて半導体製造関連株の利益確定売りや先物売りが主導して一時2万円を割り込んだ。しかし、下値では押し目い買いに支えられ2万円台を回復した。結局、前日比50円安の2万0029円と反落して終了した。

 

東京外国為替市場:材料不足から全般小動きの展開

ドル/円は、明日公表の米7月雇用統計を控え、ポジション調整や利益確定売り中心で、積極絵tきな売り買いは手控えられ110.70円付近で一進一退の値動きとなった。ユーロ/ドルは、ユーロ/円につれた値動きとなり、徐々に下値も堅くなった。欧州勢待ちの様相となっている。

 

英国では金融政策の結果及び議事碌などが公表

市場では、、カーニー英中銀総裁が、今回の利上げの可能性を協議するとしてこともあり、期待が高まる展開となっている。しかし、同総裁の発言はいつも二転三転するので注意が必要となる。ただ、現在8名のメンバーの中で、利上げに投票するメンバーが増えている可能性はある。ブレグジットの交渉が進まないなか、昨今ではインフレ指標を除いた経済指標に景気鈍化の兆しも出てきていることから、今回の会合では政策金利の据え置きの可能性が高い。

 

来週の米債券入札を控え長期金利は下げ渋りも

米財務省は来週実施する四半期定例入札での発行額について、8日の3年債は240億ドル、9日の10年債は230億ドル、10日の30年債は150億ドルになると発表した。入札では147億ドルの新たな資金を調達へ、利付債入札の規模は今四半期も維持する。

また、米財務省は9月末までの政府運営資金は賄えると再度表明した。債務上限引き上げでは『迅速な行動』を議会に促すとしている。

 

米国市場では7月ISM非製造業景況指数が公表

火曜日に公表された7月ISM製造業景況指数は56.3となり、大きく改善した前月の57.8から反動減速となった。米国ではトランプ政権の財政策の大幅遅延や規模縮小の警戒感が高まっている。また、政権人事による不安や賃金伸び悩みなどもあり、非製造業景況指数は改善ペースの鈍化が警戒されやすい。ただ、労働市場自体は回復傾向が維持されていることから、打たれ強さを示す可能性もある。

 

欧米イベント

○16:50   7月仏サービス部門PMI改定値(予想:55.9)
○16:55   7月独サービス部門PMI改定値(予想:53.5)
○17:00   7月ユーロ圏サービス部門PMI改定値(予想:55.4)
○17:00   欧州中央銀行(ECB)月報
○17:30   7月英サービス部門PMI(予想:53.6)
○18:00   6月ユーロ圏小売売上高(予想:前月比横ばい/前年比2.5%)
○20:00   英中銀金融政策委員会(MPC)2日目、終了後政策金利発表(予想:0.25%で据え置き、資産買取プログラムは4350億ポンドで維持)
○20:00   MPC議事要旨
○20:00   英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
○20:30   7月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)
○21:30   前週分の米新規失業保険申請件数(予想:24万3000件)
○23:00   7月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数(総合、予想:56.9)
○23:00   6月米製造業新規受注(予想:前月比3.0%)

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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