FITS エコノミックレポート

★日7月の新車販売台数：6月に比べて販売台数減

日本自動車販売協会連合会（自販連）が発表した7月の新車販売台数（軽自動車除く）は278,517台、前年比▲1.1%となった。6月は315,744台、前年比+9.7%だった。

同時に発表された全国軽自動車協会連合会（全軽自連）が発表した軽自動車新車販売題するは149,032台、前年比+11.3%となった。6月は161,725台、前年比+21.5%だった。

 

★豪州中銀政策金利を現行に据え置き：豪ドルは一旦売れるも直ぐに買い戻し

オーストラリア準備銀行は、予想通り政策金利を現行の1.50%に据え置くことを決めたと発表した。ただ、声明で『低水準の政策金利が豪経済を引き続き支えている』との文言が追加されたことに一時豪ドル売りで反応した。しかし、直ぐに買い戻しが入った。また、その他の声明では『米ドル安を反映して最近の豪ドルは上昇している』『為替の上昇が現在の見通しよりも経済活動やインフレを鈍化させると予想』などの文言が追加された。

 

★日経平均株価：戻りも利益確定売りで上値が重い展開

前日の米国株式市場が上昇した流れを引き継いだ。為替市場で円高が進んだことを受けた売りも出たが、影響は限定的だった。好業績銘柄を物色する流れが相場を支える一方、節目2万円に接近する局面では利益確定売りに上値を抑えられ方向感の乏しい展開となった。結局、前日比60円高の1万9985円と3日ぶり反発して終了した。ただ、東証マザーズ株価指数は▲3.95%の下落となった。

 

★東京外国為替市場：ドル/円の110円割れは底堅く

ドル/円は、節目の110.00円近辺まで下落したが、下値の堅さを確認すると徐々に買い戻しが進んだ。午後の日経平均株価が底堅く推移したことかｋら、110.20円台まで下値を切り上げた。ユーロ/ドルは、全般小動きで1.1830ドルを挟んだもみ合いで推移した。欧州勢の参加待ちとなっている。

 

★米国市場では6月のPCE(個人消費支出）デフレータが公表

米FRBが重要視しているインフレ指標だが、米国では物価の下落圧力が続いている。6月は雇用統計で平均賃金が伸び悩んだほか、医療品、携帯電話関連、中古自動車などの価格急落傾向もある。参考となる5月実績は前年同月比+1.4%で4月実績を下回った。PCE物価指数全体の前月比は▲0.1%。消費財やエネルギーの値下がりが影響した。コアPCEは前月比+0.1%。6月については個人消費が順調であることから、伸び率がさらに鈍化する可能性は低いとみられる。ただし、インフレ加速の兆候は表れていない。

 

★米国市場では6月の個人支出が公表

米国では小売売上高などが伸び悩んでおり、自動車販売の回復息切れなどもあって個人支出は低迷が警戒されている。賃金の増加の鈍さや米トランプ政権の経済対策の大幅遅延、政治政策の不透明感なども、個人消費にはマイナスとなっている。しかし、米国の消費指標は減速が見込まれているだけに、懸念ほど悪化しない場合は市場のポジティブ・サプライズを招く可能性もある。

 

★米国市場では7月のISM製造業景況指数が公表

同じ7月のシカゴ購買部協会・製造業景況指数（PMI）は58.9となり、市場予想の60.0や6月の65.7から減速した。また、参考となる6月実績は57.8で前月から2.9ポイント上昇し、2014年8月以来の高水準となった。『新規受注』は4.0ポイント上昇し、『生産』は5.3ポイント上昇した。7月については6月に大幅上昇となった反動で伸び悩む可能性があるが、製造業の景況感はかなり堅調であり、7月もやや高い水準を維持する可能性がある。

 

★欧米イベント

○15:00　　　7月英ネーションワイド住宅価格指数（予想：前月比▲0.1％）
○16:50　　　7月仏製造業ＰＭＩ改定値（予想：55.4）
○16:55　　　7月独製造業ＰＭＩ改定値（予想：58.3）
○16:55　　　7月独雇用統計（予想：失業率5.7％／失業者数変化▲5000人）
○17:00　　　7月ユーロ圏製造業ＰＭＩ改定値（予想：56.8）
○17:30　　　7月英製造業ＰＭＩ（予想：54.5）
○18:00　　　4－6月期ユーロ圏域内総生産（ＧＤＰ）速報値（予想：前期比0.6％／前年比2.1％）
○21:30　　　6月米個人消費支出（ＰＣＥ、予想：前月比0.1％）
個人所得（予想：前月比0.4％）
ＰＣＥコアデフレータ（予想：前月比0.1％）
○23:00　　　7月米サプライマネジメント協会(ＩＳＭ）製造業景気指数（予想：56.4）
○23:00　　　6月米建設支出（予想：前月比0.4％）
○2日05:30　　　アップル第3四半期（4－6月期）決算
○スイス（建国記念日）、休場