FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

独6月小売売上高指数:市場予想前月比では上回るも前年比では下回る

ドイツの6月小売売上高指数は前月比+1.1%、前年比+1.5%となり、市場予想の前月比+0.2%を上回った。しかし、前年比+2.7%は下回った。

 

日6月自動車生産実績:前年比上回る

日本自動車工業会がまとめた6月自動車生産実績によると、四輪車生産台数は859,580台、前年比+6.9%となった。

 

日経平均株価:決算結果で個別株中心の動き

前場は円高を嫌気して自動車株など輸出関連銘柄に売りが先行した。ただ、4-6月期の企業決算発表が相次ぐなか、企業業績を手掛かりに銘柄選定の動きが強まった。ファナックなどの下落が指数を押し下げた半面、日立などの鉱業関銘柄には買いが集まった。結局、前週末比34円安の1万9925円と続落して終了した。

 

東京外国為替市場:手掛かり材料難から値動きの乏しい展開

ドル/円は、日経平均株価がプラス圏に切り返したことで、リスク回避の円買いはやや弱まった。市場では『本邦長期資金のドル買いが観測された」との指摘もあり値を戻した。ただ、米長期金利が2.38%付近で伸び悩んでおり、目先はドル買いを抑える可能性もある。手掛かり材料に乏しく110.50円を挟んだもみ合いとなった。ユーロ/ドルは、15時前にユーロ/円につれてやや下値を切り上げたが、手掛かり材料難から小幅な動きとなった。欧州勢待ちの様相となっている。

 

米国市場では7月のシカゴ購買部協会・製造業景況指数(PMI)が公表

7月の消費者信頼感指数は強弱混在も改善が目立ち、米国の政治政策不透明感などに対して打たれ強さを示した。長期金利の低下やドル安、世界経済の復調、資源価格の安定化などもあり、製造業景況指数は底堅さが期待される。ただ、米国では自動車や住宅などで販売減速の懸念が強まっている。米トランプ政権による経済政策の大幅遅延や規模縮小などの警戒感もあり、改めて米経済鈍化が示される可能性もある。

 

米国市場では6月の中古住宅販売成約指数が公表

中古住宅の先行指標となるが、5月までは3ヵ月連続での前月比マイナスと減速してきた。その分だけ6月に関しては、反動調整的な回復が期待される。米長期金利が低下しているほか、6-8月の季節要因として9月の新学期に向けた引っ越し需要が盛り上がるパターンも見られる。ただ、米国の中古住宅市場は、割安物件の減少や在庫不足が問題になっている。

 

欧米イベント

○15:00   6月独小売売上高指数(予想:前月比0.2%)
○15:00   6月南アフリカマネーサプライM3(予想:前年比5.85%)
○17:30   6月英消費者信用残高(予想:15億ポンド)
○17:30   6月英マネーサプライM4
○18:00   6月ユーロ圏失業率(予想:9.2%)
○18:00   7月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値(予想:前年比1.3%)
○19:00   外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
○21:00   6月南アフリカ貿易収支(予想:94億ランドの黒字)
○21:30   6月カナダ鉱工業製品価格
○21:30   6月カナダ原料価格指数
○22:45   7月米シカゴ購買部協会景気指数(予想:60.0)
○23:00   6月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数、予想:前月比1.0%)

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