FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

仏4-6月期GDP速報値:市場の予想通り

4-6月期の仏国内総生産(GDP)速報値は前期比0.5%増となり、市場予想通りとなった。

 

日経平均株価:前日米ナスダック指数下落と円高を嫌気した売り

米国株式市場でアップルなど米ハイテク株が集中するナスダック総合株価指数が下落したことを背景に、半導体関連銘柄などが売られたほか、大手証券株も下げ幅を広げて相場全体を下押しした。結局、前日比119円安の1万9959円と反落して終了した。

 

東京外国為替市場:ドルが総じて弱含み

ドル/円は、日経平均株価の下落が重しとなったほか、『米上院共和党がオバマケアの一部廃案で賛成票不足の模様』、『マルコネ米上院院内総務がオバマケアの一部廃案を撤回』との報道がドル売り材料となった。ユーロ/ドルは、オバマケアの一部は撤廃案を巡る報道を背景にドル安が進み、1.170ドル前後まで小幅に上げた。

 

米国市場では7月シカゴ大学消費者信頼感指数が公表

7月の消費者信頼感指数では、コンファレンス・ボードの調査分が121.1となり、市場予想の116.5や前月改定値の117.3を大きく上回り、4カ月ぶりの高水準を回復している。米長期金利の低下やガソリン価格の下落、米国株や住宅価格の高止まりなどによる資産効果を受けて、米国の消費マインドの強さが注目される。ただ、トランプ政権による経済対策の大幅遅延と規模縮小懸念や先行きFRBによる利上げ警戒感も残る。そのため、期待ほどには改善しないリスクも残っている。

 

米国市場では4-6月期のGDPが公表

1-3月期の+1.4%から伸びが拡大する見込みとなっている。前日に発表された6月耐久財受注の予想を上回る結果を受けて、金融各社は成長予想を引き上げた。JPモルガン銀行は従来の3.0%から3.5%へ、ゴールドマン・サックスは1.9%から2.2%へ、バークレイズ銀行は2.4%から2.7%へそれぞれ上方修正した。また、米商務省が発表するGDPと類似したモデルを使用しているアトランタ連銀の4-6月期GDP成長見通しも2.5%から2.8%へ上方修正された。強い成長が確認されると、9月のバランスシート正常化開始の思惑が強まるほか、12月の利上げ観測も強まる可能性が高い。

 

欧米イベント

○14:30   4-6月期仏国内総生産(GDP)速報値(予想:前期比0.5%)
○15:45   7月仏CPI速報値(予想:前月比▲0.4%)
○15:45   6月仏消費支出(予想:前月比▲0.4%)
○16:00   7月スイスKOF景気先行指数(予想:106.0)
○18:00   7月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲1.7)
○19:30   ロシア中銀、政策金利発表(予想:9.00%で据え置き)
○21:00   7月独CPI速報値(予想:前月比0.2%)
○21:30   5月カナダGDP(予想:前月比0.2%)
○21:30   4-6月期米GDP速報値(予想:前期比年率2.6%)
○23:00   7月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値、予想:93.1)
○29日02:20   カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ