FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

独8月消費者信頼感指数:市場予想を上回る

Gfk調査の独8月消費者信頼感指数は10.8となり、市場予想の10.6を上回った。また7月の10.6から上昇した。

 

豪ドルは中国の指標改善で買い優勢に

オーストラリア連邦統計局が発表した4-6月期の輸入物価指数は前期比で0.1%低下となり、市場予想の0.7%上昇に反して低下した。

しかし、中国の6月工業利益が前年比+19.1%となり、5月の前年比+16.7%を上回る改善となった。

オーストラリアの指標は予想を下回ったが、中国の工業利益が改善したことから、豪ドルが買われる展開となった。

 

★日経平均株価:利益確定売りで引けにかけて上げ幅縮小

前場は、朝方こそ米利上げペース鈍化観測から外国為替市場での円高進行を嫌気して40円超安まで売りが先行したが、売りが一巡すると4-6月期企業決算に期待する買いが強まりプラス圏まで持ち直した。一時上げ幅を100円超に広げるも利益確定売りに押された。結局、前日比29円高の2万0079円と続伸して終了した。

 

東京外国為替市場:全般ドル安の流れに沿った動き

ドル/円は、全般ドル安の流れに沿って一時110.70円台まで値を下げたが、一巡すると買い戻しが入った。日経平均株価について市場では『CTAの買いが観測された』との指摘があり、100円超高となると111.10円前後まで反発した。ただ、日経平均株価が引けにかけて前日終値付近まで失速すると111.00円を割り込んだ。ユーロ/ドルは、全般ドル安のなか、2015年1月15日以来の高値となる1.1776ドルまで上値を伸ばした。ただ、一巡すると利食い売りに押され1.1730ドル台まで下落した。

 

オバマケア審議継続も撤廃法案は否決

米上院は26日、トランプ政権が優勢課題に掲げるオバマケア見直しのための審議を継続、与党共和党提案のオバマケア撤廃法案を採決したが、賛成45対反対55で否決された。今後、別の法案の審議に入るが、共和党内での意見対立は根深く、成案を得られるかは見通せない。

今回採決されたのは、オバマケアの根幹部分を2年以内に廃止する法案だった。まず廃止で合意して、代替制度を協議する時間を稼ぐのが主眼だった。しかし、多数の無保険者が出ることが確実なことから、野党民主党に加え共和党からも党重鎮のマケイン議員を含む7人の造反者が出た。

 

米国市場では6月の耐久財受注が公表

6月のISM製造業景況指数では『新規受注』が63.5となり、5月の59.5から改善した。3月以来の高水準を回復してきた。米国では6月にかけて金利低下やドル安が進展したほか、今週の米国企業による4-6月期決算ではキャタピラー、ボーイングといった製造業が良好な業績を示している。ただ、米国では自動車販売や住宅販売の息切れ減速が警戒されている。トランプ政権による経済策の遅延や規模縮小などがマイナス材料となっており、在庫圧縮や生産調整の動きも見られてきている。そのため、耐久財受注が改めて悪化する可能性も消えていない。

 

欧米イベント

○15:00   8月独消費者信頼感指数(Gfk調査、予想:10.6)
○17:00   6月ユーロ圏マネーサプライM3(予想:前年比5.0%)
○18:30   6月南アフリカ卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.1%/前年比4.4%)
○20:00   トルコ中銀、政策金利発表(予想:8.00%で据え置き)
○21:30   6月米耐久財受注額(予想:前月比3.7%/輸送用機器を除く前月比0.4%)
○21:30   前週分の米新規失業保険申請件数(予想:24万件)
○28日02:00   米財務省、7年債(280億ドル)入札
○28日05:00   インテル第2四半期決算

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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