FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

独6月輸入物価指数:市場予想下回る

ドイツ6月輸入物価指数は前月比で1.1%低下、前年同月比で2.5%上昇となり、市場予想の前月比0.7%低下、前年同月比2.9%上昇をいずれも下回った。

 

日経平均株価:イベントを控えて小動きの展開

前場は、外国為替市場での円高一服をながめ60円超高まで買いが先行したが、再び円高が進むとマイナス圏まで失速した。後場は、米FOMCを控えて積極的な上値追いが限られる半面、日銀の株式ETF買い観測を受けて下げ幅を縮めた。結局、前日比20円安の1万9955円と3日続落で取引を終了した。

 

東京外国為替市場:ユーロ買い・ドル売り強まる

ユーロ/ドルは、メルシュECB専務理事が『ユーロ圏の成長見通しに関するリスクは上向きかもしれない』『ユーロ圏の基調インフレは徐々に上昇へ』『進行中のユーロ圏の景気拡大は自信をもたらす』などと発言したことを支えにユーロ/ドルは1.1663ドルまで上げた。ドル/円は、本日安値圏の111円付近での値動きが続いていた。ユーロ/ドルが1.16ドル台半ばまで値を切り上げている関係で、ドル/円を押し下げている。市場では『ユーロ/ドルが1.17ドル台の節目を上抜けると、さらに勢いづく可能性がある』との指摘もある。15時前から全般ドル売りが進み108.80円台まで値を下げた。

 

北朝鮮リスク高まりリスク回避の動き

米国防当局者は25日までに、北朝鮮が新たなミサイル発射実験の準備を進めている兆候をとらえたと明らかにした。弾道ミサイル発射装置を積んだ運搬車両が、21日に北朝鮮の亀城(クソン)に到着する様子を確認したとしている。米当局者によれば、こうした装置が到着すると、6日以内にミサイル発射される可能性がある。6日目に当たる27日は、朝鮮戦争の休戦協定が調印された記念日と一致する。

聯合ニュースは、韓国統一部の当局者が、北朝鮮によるミサイルの発射を準備している状況が捉えられたことと関連し、『北が正しい選択をするものと考えている』と述べ、挑発の自制を遠回しに求めたと報じている。北朝鮮の挑発には断固として対応するのが基本姿勢だとも伝えたという。

 

25-26日米FRBによるFOMC開催:ハト派スタンスが意識される

イエレン米FRB議長は12-13日の議会証言で慎重なペースでの利上げ姿勢を示唆した。また、最近の米国の経済指標やインフレ指標の低迷、トランプ政権による経済対策の大幅遅延と規模縮小観測などにより、改めて景気やインフレの見通しに慎重なハト派スタンスが意識されやすい。イエレン米FRBの記者会見は予定されていないが、声明でハト派姿勢が示されると、米長期金利の低下を招きドル一段安となりやすい。

 

米国市場はコンファレンス・ボードによる7月の消費者信頼感指数が公表

7月の消費者信頼感ではミシガン大学調査の速報ベースで93.1となり、市場予想の95.0や6月の95.1に比べて減速した。トランプ政権の経済対策遅延や賃金伸び悩み、自動車や住宅の販売息切れなどもあり、消費マインドは改善一服が警戒される。

 

欧米イベント

○15:00   6月独輸入物価指数(予想:前月比▲0.7%/前年比2.9%)
○15:45   7月仏企業景況感指数(予想:106)
○15:45   6月仏卸売物価指数(PPI)
○17:00   7月独Ifo企業景況感指数(予想:114.9)
○22:00   5月米住宅価格指数(予想:前月比0.5%)
○22:00   5月米ケース・シラー住宅価格指数(予想:前年比5.8%)
○23:00   7月米消費者信頼感指数(予想:116.5)
○23:00   7月米リッチモンド連銀製造業景気指数(予想:7)
○26日02:00   米財務省、2年債(260億ドル)入札
○26日02:00   ホールデン英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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