FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★日5月鉱工業生産動向(確報):前月比から悪化

経済産業省が発表した5月の鉱工業生産動向(確報)で、生産指数(2010年=100、季節調整済み)は前月比で▲3.6%に低下した。

同時に発表された5月設備稼働率指数(確報)は前月比▲4.1%となり、4月の前月比+4.3%より悪化した。

 

★日経平均株価:週末手仕舞い売りに上げ幅縮小

前日の米国株の上昇や外国為替市場で1ドル=113円台半ば近辺の円安を背景に輸出関連株などに買いもぢ氏が入った。一方で、決算を嫌気してファーストリテイリングが大幅に下落したことが指数の重しとなった。また、後場に円安一服や週末の手仕舞い売りに押された。結局、前日比19円高の2万0118円と高幅続伸で取引を終了した。

 

★東京外国為替市場:目先材料難なから値動きの乏しい展開

ドル/円は、3連休を前に調整のドル買いが観測されたが、すでに一巡し値動きは小幅にとどまった。米長期金利が2.348%付近で伸び悩み、目先もレンジ取引となりそうだ。NY市場では重要経済指標が公表されることから、それまでは方向感に乏しい動きとなりそうだ。ユーロ/ドルは、1.140ドル前後でのほとんど動かない展開に終始した。欧州勢待ちの様相が濃くなっている。

 

★米国市場では6月の小売売上高が公表

6月分の米自動車販売は全体として低迷が続いたが、大半のメーカーは予想を上回る結果となった。高額なトラックやスポーツ型多目的車(SUV)が好調だった。米国では6月にかけて金利が低下したほか、ガソリンなどの資源価格も下落しており、消費の下支え要因となりやすい。参考となる5月実績は前月比▲0.3%で2016年1月以来の大きな落ち込みとなった。自動車やガソリン、健在、院即を除いたコア小売売上高は前月比横ばいだった。

 

★米国市場では6月の消費者物価指数(CPI)が公表

前日公表された6月生産者物価指数(PPI)は、懸念ほど低下しなかった。食品や証券取引関連などのサービス価格が大きく上昇しており、労働市場の改善持続とあいまって、CPIも低下抑制される可能性がある。参考となる5月実績は前年比+1.7%に鈍化した。衣料品や航空運賃は値下がり、居住費は上昇した。6月については居住費の上昇は予想されるが、他の項目はやや伸び悩むとみられており、上昇率は5月実績とほぼ同水準にとどまる可能性が高い。

 

★米国市場では6月の鉱工業生産が公表

6月分のISM製造業景況指数で『生産』は62.4となり、前月の59.5から大きく改善した。6月にかけて長期金利の低下やドル安、世界経済の復調、世界的なハイテク需要の盛り上がりなどが見られており、米国の生産も下げ止まりが注目される。米国の資源会社による増産が価格下落要因となっているが、生産統計面では生産の増加要因となる。ただ、自動車販売などの循環的なピークアウトが警戒されている。中国でも自動車反内の鈍化が見られており、改めて米国の生産原則が示されるリスクも消えていない。

 

★米7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報が公表

6月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は95.1となった。家計が強い一方、米経済見通しはやや弱かった。7月については、個人消費見通しは6月時点と特に変わらないと予想されている。

 

★欧米イベント

○17:00   ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演
○18:00   5月ユーロ圏貿易収支(季節調整前)
○20:00   JPモルガン・チェース第2四半期決算
○21:00   シティ・グループ第2四半期決算
○21:00   ウェルズ・ファーゴ第2四半期決算
○21:30   6月米消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.1%)
エネルギーと食品を除くコア指数(予想:前月比0.2%)
○21:30   6月米小売売上高(予想:前月比0.1%/自動車を除く前月比0.2%)
○22:15    6月米鉱工業生産指数(予想:前月比0.3%)
設備稼働率(予想:76.8%)
○22:30   カプラン米ダラス連銀総裁、講演
○23:00   7月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値、予想:95.0)
○23:00   5月米企業在庫(予想:前月比0.3%)

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