★独7月消費者信頼感指数:市場予想を上回る
Gfk調査の7月ドイツ消費者信頼感指数は10.6なり、市場予想の10.4を上回った。また、6月の10.4より改善した。
好調な独指標を受けて、ユーロ買いが強まった。
★日経平均株価:米国株高と円安進行を好感
前日の米国株式市場が上昇した流れを引き継いだほか、外国為替市場で円安が進んだことを好感した買いが入った。ただ、足もと高値圏で推移していることもあり、その後は利益確定売りに押されてやや伸び悩んだ。また、7月2日投開票の東京都議選を前に国内政局の不透明感を嫌気した売りも上値の重しとなった。結局、前日比89円高の2万0220円と反発して取引を終了した。
★東京外国為替市場:ユーロ絡みで高値もみ合い
ドル/円は、国内勢による月末要因の買いが先行し、朝方112.43円まで上昇したが、日経平均株価の上げ幅縮小を手掛かりに、リスク選好のドル買い・円売りは弱まった。ただ、米長期金利が2.22%台で推移していることから、下値も限定的となった。ユーロ/ドルは、前日の高値を上抜けて一時1.149ドルと昨年6月24日以来の高値を更新した。主要通貨に対するドルインデックス指数が低下したことで全般ドル安が進んだ流れに沿った。
★オバマケア代替法案に異議:共和党の一部上院議員
米共和党上院議員の一部は、オバマケア代替法案について、オバマケアに基づく高所得者への追加課税を撤廃する一方で、貧困者への補助を削減する内容の是非に疑問の声を上げ始めた。ただ、法案で示された減税規模を縮小すれば、共和党の穏健派議員の支持獲得につながる可能性がある一方、保守派議員は課税分を全廃するよう求めている。
米上院議会での採決は6月29日から7月4日に延期されたが、現状では2名以上の反対が出ることで法案は否決される。否決されるとトランプ財政策への失望につながりやすい。
★米国市場ではトランプ大統領がエネルギー輸出について演説
トランプ米大統領は29日に、エネルギー輸出を中心に演説する予定となっている。米国の天然ガス・石油・石炭の海外販売がいかに米国の世界に対する影響力を高め、国際同盟を強化し、世界市場の安定に寄与するかを説明する予定になっている。改めて米国による原油増産規制が中長期的な原油安材料として意識される一方、①米国産資源の日本や中国への輸出拡大圧力、②米国の『国策』資源振興策による先行き政治的な原油安の歯止め思惑、③米国の原油価格『支配主導権』増強と、その米国企業による先行き在庫・生産調整の可能性を想起、などが原油安の歯止めとドルの下支え、資源国通貨の支援要因として注目される。
内容次第では、原油安・原油高のどちらかに大きく振れる可能性があるので注意が必要となる。
★米国市場では1-3月期国内総生産確報値が公表
参考となる改定値は、前期比年率+1.2%。個人消費と設備投資が上方修正された。確報値では個人消費と設備投資は修正なしとみられている。政府部門の支出・投資は上方修正される可能性はあるため、全体の数値は改定値との比較でわずかに上方修正される可能性がある。
★米国市場では週間新規失業保険申請件数が公表
6月分の地区連銀製造業景況指数では、NY、フィラデルフィア、リッチモンドなどの連銀指数で反動改善がみられている。5月以降は金利の低下やドル安、ガソリンなどの資源価格の下落、欧州での政治不安後退などが、米国の企業収益や雇用への+要因として注目されやすい。
★欧米イベント
○15:00 7月独消費者信頼感指数(Gfk調査、予想:10.4)
○15:30 原田泰日銀審議委員、講演
○17:30 5月英消費者信用残高(予想:14億ポンド)
○17:30 5月英マネーサプライM4
○18:00 6月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲1.3)
○18:30 5月南アフリカ卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.5%/前年比4.8%)
○21:00 6月独消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比横ばい)
○21:30 1-3月期米国内総生産(GDP)確定値(予想:前期比年率1.2%)
○21:30 前週分の米新規失業保険申請件数(予想:24万件)
○30日02:00 ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
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