★欧州経済イベントと米FRB要人発言に注意
欧州市場に入ると早々に各国及びユーロ圏の製造業PMIが公表されるため、ユーロの変動幅が大きくなる可能性がある。また、深夜になると米FRBメンバーの講演が多数控えていることで、ドルの変動幅が大きくなる可能性がある。
★日経平均株価:売買材料乏しく終日小動きの展開
前場は11ドル=111円台前半への円安を好感して高く始まったが、前日の米株安や米長期金利のが重荷となり週末の利益確定売りに押された。後場はプラス圏で安定した小動きの展開が続いた。ただ、NY原油は引き続き42ドル台の安値圏で横ばいとなったことから、買い上げるまでにはつながらなかった。結局、前日比22円高の2万0132円と小反発して終了した。
★東京外国為替市場:材料に乏しく値動き鈍い展開
ドル/円は、日経平均株価が前日終値付近で不安定な値動きが続いたが、午後の日経平均株価が伸び悩んだことで111.24円まで上値を切り下げる場面も見られたが、その後は日経平均が引けに再び買いが入った影響もあって下値も堅くなった。ユーロ/ドルは、対オセアニア通貨などでドル売りが進んだ流れに沿って一時1.1168ドルの高値を付けた。
★内閣支持率下げっても強い日本株:英米に比べればリスクにならず
NHKの最新調査(6月9日から3日間)によれば、安倍内閣を『支持する』と答えた人が5月調査より3pt下がり48%、『支持ない』と答えた人は6pt上がり36%となった。元来、内閣支持率と日経平均株価との相関関係が強く、支持率の急落はポリティカルキャピタル毀損による政策運営に支障を来たしアベノミクス失速で景気腰折れリスクにつながると、特に海外投資家が日本売り材料とする傾向が過去にはあった。しかし、市場では、英国では保守党が過半数割れとなりEU離脱交渉の難航や英経済の低下リスク、米トランプ政権に対する『ロシアゲート』疑惑など英米政治リスクに比べたら、安倍政権の支持率急落は『リスク』とまでは言い難い。支持率急落といっても5割近くを維持しており、実際、国内景気は堅調かつ政治の混乱があっても株価に影響がでていない。
★米国市場では5月の新築住宅販売が公表
新築販売と相関性のある住宅着工件数は5月に前月比▲5.5%となり、4カ月連続の減少となった。米国の新築住宅市場は価格上昇や建築コストの上昇、昨年後半からの住宅ローン金利上昇などが重しとなっている。参考となる4月実績は年率換算56.9万戸、前月比▲11.4%となり、市場予想の61.5万戸を大きく下回った。4月の落ち込みは反動減によるものとみられる。5月については住宅在庫水準が高まっていないことから大幅増加は期待できない。
★欧米イベント
○15:45 1-3月期仏国内総生産(GDP)確定値(予想:前期比0.4%)
○16:00 6月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:54.0)
○16:00 6月仏サービス部門PMI速報値(予想:57.0)
○16:30 6月独製造業PMI速報値(予想:59.0)
○16:30 6月独サービス部門PMI速報値(予想:55.4)
○17:00 6月ユーロ圏製造業PMI速報値(予想:56.8)
○17:00 6月ユーロ圏サービス部門PMI速報値(予想:56.1)
○21:30 5月カナダCPI(予想:前月比0.2%/前年比1.5%)
○23:00 5月米新築住宅販売件数(予想:前月比3.7%/59万件)
○24日00:15 ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○24日01:40 メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
○24日03:15 パウエル米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
○欧州連合(EU)首脳会議(ブリュッセル、最終日)
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