FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★英総選挙:保守党は過半数割れ確実

複数の通信社が報じたところによると、英総選挙でメイ首相が率いる与党保守党は過半数を獲得できないことが確実な情勢となった。

メイ英首相が日本時間18時から演説すると一部通信社が報じた。

 

★独4月経常収支:市場予想下回る

ドイツ連邦統計局が発表した4月独経常収支は151億ユーロの黒字となり、市場予想の245億ユーロの黒字より黒字幅が小さかった。
同月の独貿易収支は181億ユーロの黒字となり市場予想の230億ユーロの黒字より弱い結果となった。

 

★日4月の第三次産業活動指数:市場予想を上回る

経済産業省が発表した4月の第三次産業活動指数は前月比1.2%上昇となり、市場予想の前月比0.5%上昇を上回った。

 

★日経平均株価:引けにかけて切り返し2万円台回復

前日のコミー前FBI長官の議会証言が政権を揺るがすような内容ではなかったとして買い安心感が広がった。米ロボット会社買収を発表したソフトバンクが指数の上昇に寄与し180円を超す上げ幅となった。しかし、後場になると、英BBCが『英総選挙で与党・保守党の過半数割れが確実』と報じて週末控えの利益確定売りに押され再び節目2万円割を割り込んだが、引けにかけて急速に買い戻され再び大台を回復した。結局、前日比104円高の2万0013円で取引が終了した。

 

★東京外国為替市場:ドル/円は110円台を維持

ドル/円は、日経平均アk部下が上げ幅を縮小し、2万円の大台を割り込むと、リスク選好のドル買い・円売りが弱まった。また、米長期金利が2.19%近辺で戻りが鈍いことも、ドル買いが入りにくい要因となった。しかし、日経平均株価が引けにかけて底堅く推移したことで下値も限られた。ユーロ/ドルは、ほとんど動きがなく1.1205ドル前後で、欧州勢の参入待ちの様相となっている。

 

★中国の生産者物価指数の伸び鈍化

中国の生産者物価指数(PPI)は5月に伸びが鈍化した。商品価格の一段の下げが影響し、供給経路における全般のインフレ圧力が弱まっていることが示唆された。世界的な商品安に伴い、昨年から見られてきたPPIの回復ペースが鈍化している。そのため、金融レバレッジ抑制に向けた当局の取り組みが年後半に不動産やインフラ投資を圧迫し、原材料需要の重要な柱が損なわれる可能性がある。中国の生産者にとっては原材料価格の一段安につながる可能性がある。

 

★欧米イベント

○15:00   4月独貿易収支(予想:230億ユーロの黒字)
○15:00   4月独経常収支(予想:245億ユーロの黒字)
○15:45   4月仏財政収支
○15:45   4月仏鉱工業生産指数(予想:前月比0.2%)
○17:00   ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演
○17:30   4月英鉱工業生産指数(予想:前月比0.7%)
製造業生産高(予想:前月比0.8%)
○17:30   4月英貿易収支(予想:120億ポンドの赤字)
○20:00   リムシェービッチ・ラトビア中銀総裁、講演
○21:30   1-3月期カナダ設備稼働率(予想:83.5%)
○21:30   5月カナダ雇用統計(予想:新規雇用者数変化1万5000人/失業率6.6%)
○23:00   4月米卸売在庫(予想:前月比▲0.3%)
○11日 仏下院選第1回投票

 

 

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