FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★日5月消費動向調査:市場予想上回る

内閣府が発表した5月の消費者動向調査によると、消費者心理を示す消費者態度指数(一般世帯、季節調整値)は43.6となり、市場予想の43.5を上回った。前月に比べ0.4ポイント上昇した。

 

★日経平均株価:国内機関投資家の買いで2万円台回復

前日の米国株が堅調推移したことを背景に買いが先行し、2015年12月2日以来、約1年5カ月ぶりに2万円に乗せた。市場では『前日に続き、国内機関投資家からの買いが観測された』との指摘があり、上げが加速した。その後も継続的に買いが入り上げ幅を広げた。結局、前日比317円高の2万0177円と大幅続伸で終了した。

 

★東京外国為替市場:米雇用統計・貿易収支控えこう着相場の様相

ドル/円は、111.60円台でのもみ合いが続いていた。日経平均株価は2万円台を維持しており、上げ幅拡大の可能性も残されている。ただし、112円近辺では顧客筋のドル売り注文が多少残されており、ドルが一段高となる可能性については懐疑的な見方もある。一目均衡表雲の上限の111.82円が目先のレジスタンスとして意識されている。ユーロ/ドルは、1.121ドル近辺でこう着状態が続いた。欧州勢待ちの様相が濃くなっている。

 

★米国市場では4月の貿易収支が公表

4月のISM製造豪景況指数では、『輸出』が59.5となり、前月の59.0から改善した。昨年11月の52.0をボトムとして回復傾向にある。参考となる3月実績は▲437億ドルで貿易赤字額は若干縮小した。輸入減少が主な要因とみられている。4月については輸入額が増えると予想されており、輸出は3月実績をやや上回る可能性があるものの、貿易赤字はやや拡大する可能性がある。

 

★米国市場では5月雇用統計が公表

1日に公表された同じ5月のADP雇用統計では、市場の予想を上回る改善となった。また、5月のISM製造業景況指数の『雇用』は53.5となり、前月の52.0から上昇した。米国では内需サービス関連を中心に人手不足や労働市場のひっ迫化が見られており、雇用は改善持続が期待されやすい。賃金は『遅行指標』であり、昨年からの失業率低下などの影響が遅行波及してくる可能性も残されている。参考となる4月実績では、非農業部門雇用者数は前月比+21.1万人、失業率は4.4%だった。5月については、小売、建設、製造などの分野で引き続き雇用増が期待されている。人材確保は難しくなっているが、18万人程度の雇用増は可能とみらえている。また、5月の平均時給は前年比+2.7%と予想されており、4月実績を0.2ポイント上回る見込み。

 

★欧米イベント

○17:30   5月英建設業購買担当者景気指数(PMI、予想:52.6)
○18:00   4月ユーロ圏卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.2%/前年比4.5%)
○21:30   1-3月期カナダ労働生産性指数(予想:前期比1.2%)
○21:30   4月カナダ貿易収支(予想:2000万カナダドルの赤字)
○21:30   4月米貿易収支(予想:461億ドルの赤字)
○21:30   5月米雇用統計(予想:非農業部門雇用者数変化18万人/失業率4.4%/平均時給、前月比0.2%)
○3日01:45   ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
○3日02:00   カプラン米ダラス連銀総裁、講演

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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