FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★日経平均株価:円高を嫌気して売り優勢に

前日の米国株6日続伸にもOPEC総会の減産量維持に失望したNY原油先物下落や1ドル=111円台半ばへの円高を受けtえ輸出関連株中心に売りが優勢となった。午前中は小幅な下落だったが、引けにかけて下げ幅を拡大した。結局、126円安の1万9686円と反落して終了した。

 

★東京外国為替市場:ドル/円は日本株下落幅拡大で売りが優勢

ドル/円は、朝方は111.85円近辺まで買われる場面があったが、具体的にドル買い材料が不足していることから111.40円台近辺まで反落した。日経平均株価が120円超下落したためリスク回避の売りが強まった。ただ、112円近辺には顧客筋のドル売り注文が入っている一方で、111円近辺には短期筋のドル買い興味が残されているが、ドルの上値はやや重くなっている。ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの急落につれて1.1185ドルまで下押ししたが、ユーロクロスの上昇が相場を支えた。欧米勢の参入待ちの様相となっている。

 

★米国市場では1-3月期のGDP改定値が公表

参考となる速報値は前期比年率で0.7%で市場予想を下回った。天候要因で個人消費の伸びが予想を下回ったことが要因となった。また、政府支出や在庫投資も減少した。改定値では外需の持ち直しや設備投資の伸びを勘案して若干上方修正される可能性がある。ただし、1-3月については、昨秋からの金利上昇やドル高などが悪材料となった。3月には自動車販売も急減速となっている。そのため、改めて反動減速が示されるリスクも消えていない。

 

★米国市場では4月の耐久財受注が公表

同じ4月分のISM製造業景況指数では『新規受注』が57.5となり、2月の65.1や3月の64.5から減速した。自動車販売の息切れのほか、過度なトランプ政策の期待はく落などが重しとなりやすい。4月は原油高が一服したことで、資源エネルギー業界による生産や設備投資の回復ペースも鈍化してきた。一方で米国の鉱工業生産では、設備稼働率が改善に転じている。航空機やハイテク関連では根強い需要が維持されているほか、4月には欧州や中国などの世界経済が回復してきた。そのため、懸念ほど悪化しない可能性もある。

 

★米国市場では5月のミシガン大学消費者信頼感指数が公表

米国企業の1-3月決算発表と4-6月以降の収益見通しでは、小売関連企業の良好さが目立っている。雇用の改善傾向や株高による資産効果、金利上昇と原油高の一服などもあり、米国の消費マインドは打たれ強さが期待される。ただ、米国の経済指標は循環的な頭打ち警戒も高まっており、改めて指標の減速が示される可能性もある。

 

★欧米イベント

○21:30   1-3月期米国内総生産(GDP)改定値(予想:前期比年率0.9%)
○21:30   4月米耐久財受注額(予想:前月比▲1.5%/輸送用機器を除く前月比0.4%)
○23:00   5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値、予想:97.5)
○米債券市場は短縮取引(メモリアルデーの前営業日で)
○主要7カ国(G7)首脳会議(伊タオルミーナ、27日まで)
○日米首脳会談(伊タオルミーナ)
○日仏首脳会談(伊タオルミーナ)

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ