★日経平均株価は後場に下げ幅縮小
トランプ米政権の先行き不透明感を嫌気し、前日の米国株式市場が大幅に下落した流れを引き継いだ。また、外国為替市場で1ドル=111円前後への円高が進んだことも投資家心理を冷やし、一時360円超安まで下げ幅を拡大した。ただ、売り一巡後は個人投資家からの押し目買いなどに支えられて、やや下げ幅を縮めた。国内機関投資家は景気敏感株を売却し、内需株を買う銘柄入れ替えを進めていた。結局、前日比261円安の1万9553円と大幅続落で終了した。
★東京外国為替市場:ドルは総じて戻り基調
ドル/円は、111円を挟んでもみ合う展開が続いている。ドルは110円半ばに機関投資家などのドル買いがあり、下値が堅い展開となっている。前日海外市場の下落で約3週間ぶりの安値圏のため、押し目買いが入りやすい。ただ、買い戻しが一服すると目先の戻りは鈍くなる可能性が高い。ユーロ/ドルは上値の重さを確認したことで利食い売りに押される展開となった。ドル/円の上昇につれた売りも入り、一時1.1138ドルまで下押しした。
★米国騒動に関する今後のスケジュール
今回の騒動となっているトランプ大統領がコミ―前FBI超過に行ったフリン前大統領補佐官とロシアの関係を巡る捜査中止の圧力に関しては、米下院監督・改革委員長が24日にコミ―氏を招き公聴会を開催すると正式に決定した。また、日本時間19日午前3:30にはローゼンスタイン米司法副長官が全ての上院議員向けにコミ―氏の解任についての簡単な状況説明を行う予定となっている。トランプ大統領の『弾劾』の可能性に関する見極めを行うスケジュールが見えつつある。
★米国市場では5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が公表
米国の経済指標では、3-4月になってから反動減速の様相が強くなってきた。過度なトランプ政策期待のはく落のほか、経済政策の実行遅延と規模縮小懸念、トランプ大統領の資質に対する懸念などが米国経済に打撃となっている。昨年後半からの金利上昇やドル高の影響が徐々に出てきており、自動車の販売や生産も落ち込んできた。ただ、5月の指標では、反動減速も織り込み始めミシガン大学消費者信頼感指数が予想を上回る強さを見せた。世界的に経済回復してきていることや、ITハイテクの需要増加などもあり、懸念ほど悪化しない可能性も残る。
★米国市場では、週間の新規失業保険申請件数が公表
4月のADP雇用統計や米雇用統計は小幅ながらも市場予想を上回り、底堅さを示した。3月が悪天候だったことから、4月以降の雇用指標は反動回復が期待されやすい。米国では4月にイースター商戦があり、内需サービス関連を中心に雇用を下支えしてきた。ただ、自動車販売や住宅販売に息切れ懸念が見られており、遅行指標である雇用指標も追随減速のリスクは消えていない。
★欧米イベント
○16:00 バイトマン独連銀総裁、講演
○16:50 メルシュ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○17:30 4月英小売売上高指数(自動車燃料含む、予想:前月比1.1%/前年比2.1%)
○20:30 ECB理事会議事要旨(4月27日分)
○21:30 3月対カナダ証券投資
○21:30 前週分の米新規失業保険申請件数(予想:24万件)
○21:30 5月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:18.5)
○21:45 ラウテンシュレーガーECB専務理事、講演
○21:50 ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演
○23:00 4月米景気先行指標総合指数(予想:前月比0.4%)
○19日02:00 ドラギECB総裁、講演
○19日02:15 メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
○19日03:00 メキシコ中銀、政策金利発表(予想:6.50%で据え置き)
○米財務省2年、5年、7年債入札条件
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