FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★日3月第三次産業指数:プラス予想に反してマイナスに

経済産業省が発表した3月の第三次産業活動指数は前月比0.2%低下となり、市場予想の前月比0.1%上昇に反して低下した。

 

★EU4月新車販売台数:前年比マイナス

ACEA(欧州自動車工業会)が発表したEUの4月新車販売登録台数は前年比▲6.6%となった。3月は前年比+11.2%だった。

 

★日経平均株価:節目の2万円目前で足踏み

昨日の米国株式高や原油価格の上昇を受け投資家心理が改善し、買いが先行した。一時は節目となる2万円目前に迫る場面も見られた。しかし、株価指数先物などで防戦売りが観測されると大台の上抜けに失敗し、次第に上値を切り下げもみ合い相場となった。結局、前日比49円高の1万9919円と反発して取引を終了した。

 

★東京外国為替市場:ユーロ/ドルはワンタッチ1.100ドル

ドル/円は、一時130円近く上昇した日経平均株価が下げに転じたことを背景にリスク回避のドル売りが進行した。また、時間外の米長期金利が低下したことも売りにつながり一時113.37円まで下げた。その後は日経平均株価がプラス圏での推移が続き、2万円回復への期待や米長期金利が2.335%近辺で下げ止まったことから、ドル買い・円売りに振れた。一方でドル買いの勢いも長続きしなかった。ユーロ/ドルは、ドル/円の下落や米長期金利の低下に伴ってユーロ買いが入り、一時1.10004ドルまで上昇したものの、1.10ドル台での滞空時間は短かった。

 

★米国市場では4月の住宅着工件数が公表

先行指標となる3月の住宅着工許可件数は+3.6%で126万戸となり、2月の▲6.0%から改善した。参考となる3月実績は前月比▲6.8%で122万戸にとどまったが、4月の着工件数は126万戸に近い水準となる見込み。3月は全米4地域のうち3地域で着工件数が減少しており、一戸建て住宅の着工件数は減少したが、4月は反動増が予想されている。

 

★米国市場では4月の鉱工業生産が公表

米国では3-4月にかけて、自動車販売が減速してきた。昨秋以降の金利上昇がローン金利を押し上げているほか、昨年までの販売急増を受けて購入需要の一段落や息切れが懸念されている。参考となる3月実績は前月比0.5%となった。公益部門の生産指数が過去最大の伸びを記録したことが寄与した。暖房需要が例年並みに戻ったことが要因となる。製造業の生産指数は▲0.4%だった。4月については、3月に公益部門の生産指数は反動で低下する可能性があるため、全体としては3月実績い近い伸びとなることが予想される。

 

★欧米イベント

○15:45   4月仏消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.1%)
○17:30   4月英消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.4%/前年比2.6%)
小売物価指数(RPI、予想:前月比0.4%/前年比3.4%)
○17:30   4月英卸売物価指数(PPI、食品とエネルギーを除くコア指数、予想:前年比2.5%)
○18:00   3月ユーロ圏貿易収支(季節調整前、予想:258億ユーロの黒字)
○18:00   5月独ZEW景況感指数(予想:22.0)
○18:00   5月ユーロ圏ZEW景況感指数
○18:00   1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値(予想:前期比0.5%/前年比1.7%)
○21:30   4月米住宅着工件数(予想:126万件、前月比3.7%)
建設許可件数(予想:127万件、前月比0.2%)
○22:15   4月米鉱工業生産指数(予想:前月比0.4%)
設備稼働率(予想:76.3%)
○17日00:30   ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演
○17日02:00   クーレ欧州中央銀行(ECB)理事、講演
○米トルコ首脳会談(ワシントン、17日まで)

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