FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★中国経済指標結果:相次ぎ市場予想下回る

中国国家統計局が発表した4月鉱工業生産を前年同月比6.5%増となり、市場予想の7.0%増と市場予想を下回った。また、4月小売売上高は前年同月比10.7%増となり、市場予想の10.8%増を下回った。

 

★ロシアとサウジが原油減産延長を支持

ロシアとサウジアラビアは、OPEC原油生産合意の9カ月延長を支持する姿勢を示したと一部通信社が報道した。

そのため、時間外NY原油先物も上昇基調となっている。

 

★日経平均株価:売り一巡後は押し目買いで下げ幅縮小

前週末の米国株安や外国為替市場での円高進行がリスク回避の動きとなった。週末に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことも重しとなり、一時140円超下落した。ただ、売り一巡後は不動産や高収益が期待される銘柄への買いが入り、徐々に下値を切り上げた。結局、前週末比14円安の1万9869円と小幅続落で終了した。

 

先週まで弱い展開だったが上海総合株価指数は、現代版シルクロード構想『一帯一路』強力サミット開催で政府系ファンド買い支え期待から買いが優勢となった。

 

★東京外国為替市場:全般ドルは方向感のない展開

ドル/円は、日経平均株価が下げ幅を縮めたことを支えに一時113.43円近辺まで値を上げたが、株価の買い戻しが一服するとやや伸び悩んだ。午後には日経平均株価が下値の堅い動きとなったものの、113.40円を挟んだもみ合い相場となった。ユーロ/ドルは、1.093ドルを挟んだ小動きが継続した。週明けの欧州勢待ちとなっている。

 

★米国市場では5月NY連銀製造業景況指数が公表

5月指標でミシガン大学消費者信頼感指数が97.7となり、市場予想と前月の97.0を上回る強さを示した。5月は株高による景況マインドへのプラス効果のほか、仏大統領選の懸念一服、米国企業の決算発表の底堅さが下支え要因となる。一方で、小売売上高が伸び悩むなど、自動車販売中心に成長ペースの鈍化も見られている。さらに、米トランプ政策の経済政策についても、過剰期待のはく落や実行時期の遅延、規模縮小への懸念が高まっている。そのため、改めて頭打ちが示される可能性も残る。

 

★欧米イベント

○16:15   4月スイス生産者輸入価格(予想:前月比横ばい)
○20:45   プラート欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○21:30   5月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:7.5)
○23:00   5月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数(予想:68)
○16日05:00   3月対米証券投資動向

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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