FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★日4月景気ウオッチャー調査:5カ月ぶりに改善

内閣府が発表した4月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は48.1となり、前月の47.4から改善した。また市場予想の47.8を上回った。改善したのは5カ月ぶりとなった。

調査は景気に敏感なタクシー運転手など約2000人を対象に毎月実施。判断指数は3カ月前と比べた景気の状況を「良くなっている」から「悪くなっている」まで5段階で評価する。全員が変わらないと答えた場合には指数は50になる。

 

★日経平均株価:終日方向感の乏しい小幅な動き

為替市場での円安進行を背景にした買いが入った半面、心理的な節目となる2万円を前に利益確定売りも散見されたため、総じて方向感に乏しい展開となった。一時上げ幅を89円へ広げ1万9989円と節目2万円まで11円に迫った。結局、61円高の1万9961円と続伸して終了した。

 

★東京外国為替市場:値動き乏しく全般欧米市場待ちの様相

ドル/円は、114.07円まで利食い売りに押されたものの、下値は限られるなど総じて値動きは鈍かった。市場では『本日も国内実需勢などから目立ったフローは観測されていない。』との指摘があった。また、市場ではドル/円115円は想定レンジ上限のため『売りが強まりやすい』とし、仮に日経平均が2万円を回復しても、ドル/円は115円を目指す展開にはなりにくいとの見方もある。ユーロ/ドルは、前日の下落に対するショートカバーの動きから1.0880ドルまで小幅に上げた。

 

★欧州市場では英国中銀が金融政策委員会を開催

英国はEU離脱問題に直面しており、先行き経済成長には不透明感が残されている。一方で短期的には6月のそうせっ居期待や米欧中の景気回復などで、英国経済は底堅さを見せている。昨年からポンド急落を受けたインフレ圧力とあいまって、英国中銀が先行きの緩和縮小に向けた地ならしを進める余地がある。

 

★米国市場では4月の生産者物価指数(PPI)が公表

4月にかけては原油価格が下落した。4月は雇用統計で賃金も伸び悩んだほか、トランプ政権の過度な政策期待が一服となっており、改めて物価の低迷が意識される。ただ、昨日発表された同じ4月米輸入物価指数は前月比+0.5%となり、市場予想の+0.1%や3月修正値+0.%を上回る上昇となった。

 

★米国市場では週間の新規失業保険申請件数が公表

4月のADP全米雇用統計や米雇用統計は小幅ながらも市場予想を上回り、底堅さを示した。3月は天候要因などで雇用が減速しており、4月以降の雇用指標は反動回復が期待されやすい。また、4月にはイースター商戦があり、内需サービス関連を中心に雇用を下支えした。ただ、昨秋い子の金利上昇などにより、住宅反内に息切れ懸念が見られており、遅行指標である雇用指標も追随減速のリスクは消えていない。

 

★欧米イベント

○15:00   4月独卸売物価指数(WPI)
○16:15   4月スイス消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.2%)
○17:00   4月欧州中央銀行(ECB)月報
○17:30   3月英鉱工業生産指数(予想:前月比▲0.4%)
製造業生産高(予想:前月比▲0.2%)
○17:30   3月英貿易収支(予想:116億ポンドの赤字)
○19:25   ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、講演
○20:00   英中銀金融政策委員会(MPC)2日目、終了後政策金利発表(予想:0.25%で据え置き、資産買取プログラムは4350億ポンドで維持)
○20:00   MPC議事要旨
○20:00   英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
○21:30   3月カナダ新築住宅価格指数(予想:前月比0.2%)
○21:30   4月米卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.2%)
食品とエネルギーを除くコア指数(予想:前月比0.2%)
○21:30   前週分の米新規失業保険申請件数(予想:24万5000件)
○12日01:30   プラートECB専務理事、講演
○12日02:00   米財務省、30年債(150億ドル)入札
○7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議(伊バーリ、13日まで)

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