★米FRB高官の発言に注意:為替変動要因に
本日もカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、ローゼングレン米ボストン連銀総裁、カプラン米ダラス連銀総裁の講演が予定されている。FRBの金融政策の行方で、利上げペースの微妙な加速シグナルが出てくるか否かが注目される。米国債市場では、『FRBの利上げペース加速』というテーマ以前に、3月半ば以降の『過度な利上げペース鈍化への安心感』に緩戻し余地が残っている。
★日経平均株価;利益確定売りに上値重い展開
1ドル=113円台の円安を好感して先物主導の買いで小高く始まったものの、寄り付きでの買い一巡後は上げ幅を縮小した。前日までの3日続伸700円近い上昇に節目となっている2万円が近づいていることもあり、前日までの大幅上昇を警戒した売りに押された。結局、前日比52円安の1万9843円と反落して取引を終了した。
★東京外国為替市場:ドル/円はジリ高の展開
ドル/円は、113円台前半で推移しているものの、今年の高値(118.61円)と安値(108.13円)の半値である113.37円付近が抵抗ラインとして意識されている。市場では『113円台半ばには国内輸出企業のドル売りが観測されている』との指摘があり、上値の重い展開となったが、15時過ぎに一時113.39円と本日高値を更新した。ユーロ/ドルは1.0920ドル台での方向感の乏しい展開が続いた。欧州勢の参入待ちの様相となっている。
★世界的にリスクオンのなか上海総合株価は蚊帳の外
8日の中国株式市場では、上海総合指数は前日まで5営業日続落となった。9日の前場引けでは一時0.7%安となる場面もあったが、3077.67とほぼ前日比変わらずで引けた。中国当局が金融市場におけるレバレッジ圧縮の取り組みを強化したことから、上海総合指数は8日までの5営業日で2.4%下落した。ただ、テクニカル的にはRSIが30を下回り、売られ過ぎとなっていることから反転出来るかが注目される。
★米国市場では3月のJOLT(求人労働移動調査)求人件数が公表
米国では3月の雇用統計が減速した。天候要因などもあり、前週末の4月雇用統計では3月分がい対談と下方修正されている。米トランプ政権の過度な政策期待のはく落や政策の遅延警戒などにより、雇用回復の減速が警戒されている。ただ、3月の雇用統計の悪材料は織り込まれていることから、大きな影響がない可能性もある。
★欧米イベント
○15:00 3月独鉱工業生産(予想:前月比▲0.7%)
○15:00 3月独貿易収支(予想:215億ユーロの黒字)
○15:00 3月独経常収支(予想:265億ユーロの黒字)
○15:45 3月仏財政収支
○21:30 3月カナダ住宅建設許可件数(予想:前月比2.8%)
○22:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
○23:00 3月米卸売在庫(予想:前月比▲0.1%)
○10日02:00 米財務省、3年債(240億ドル)入札
○10日02:00 ローゼングレン米ボストン連銀総裁、講演
○10日05:15 カプラン米ダラス連銀総裁、講演
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