FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★日経平均株価:利益確定売りが優勢

トランプ米政権が26日に大型税制改革の基本方針を発表したが財源が不透明で実現性や効果に疑問を残し前日の米株式相場が反落して円安一服に利益確定売りが優勢となった。結局37円安の1万9251円で5日ぶりに反落して終了した。

 

★東京外国為替市場:ドル/円は終日111.20円前後でのもみ合い

ドル/円は111.20円台でもみ合う展開となった。日銀は金融政策決定会合で現行の緩和的な金融政策の据え置きを決めた。市場予想通りだったことで、反応は限定的となった。日経平均株価は引き続きマイナス圏で推移していて、リスク先行のドル買い・円売りには振れにくい展開だった。ユーロ/ドルは、一時1.0921ドルまで上昇する場面もあったものの、ユーロ/カナダドルが下落した影響も受けたため、その後は上値が重くなった。

 

★ECB定例理事会・ドラギECB総裁会見:予想は現状維持

21日にドラギECB総裁が『基調的インフレに確信できるような上昇トレンドは見られない』、『極めて高水準の金融緩和が依然として必要』などと緩和継続を支持する発言を行った。本日のECB定例理事会では、5月7日の仏大統領選の決選投票までは完全な楽観は出来ず、様子見姿勢を示す可能性が高い。その場合はユーロが戻り売りに押されやすい。

 

★米国市場では3月の耐久財受注が公表

同じ3月指標ではISM製造業景況指数の新規受注が64.5となり、2月の65.1から減速となった。昨年8月の48.9をボトムとした急回復に一服感が見られていた。参考となる2月実績は+1.8%、2カ月連続の受注増となった。輸送関連を除く数字は前月比+0.4%だったが、『航空機を除く非国防資本財』の受注は▲0.1%。2月は民間航空機・同部品の受注増が寄与した。3月については製造業活動がまずまず順調であることから受注増となる可能性が高い。

 

★米国市場では週間の新規失業保険申請件数が公表

3月の雇用統計が伸び悩んだが、表裏で完全雇用の進捗と労働市場のタイト化、新規雇用の定員に近い増加傾向が示された。世界経済の復調もあり、改めて失業保険は新生の減少が注視される。ただ、4月14-16日はイースター休暇があり、テクニカル的な季節調整でかく乱要因になりやすい。

 

★米国市場では3月の中古住宅販売成約指数が公表

2月は前月比+5.5%の大幅増となっており、3月は反動減速が警戒されている。3月は金利上昇の余波などで自動車販売が息切れ減少となっており、住宅市場もローン金利上昇の影響が懸念される。3月は悪天候という影響もあり、伸び悩みの可能性もある。

 

★欧州イベント

○15:00   3月スイス貿易収支
○15:00   5月独消費者信頼感指数(Gfk調査、予想:9.9)
○16:30   スウェーデン中銀、政策金利発表(予想:▲0.50%で据え置き)
○18:00   4月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲3.6)
○18:10   ロウ豪準備銀行(RBA)総裁、講演
○20:45   欧州中央銀行(ECB)定例理事会、終了後政策金利発表(予想:政策金利を0.00%で据え置き)
○21:00   4月独消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比▲0.1%)
○21:30   ドラギECB総裁、定例記者会見
○21:30   3月米耐久財受注額(予想:前月比1.3%/輸送用機器を除く前月比0.4%)
○21:30   前週分の米新規失業保険申請件数(予想:24万5000件)
○23:00   3月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数、予想:前月比▲1.0%)
○28日02:00   米財務省、7年債(280億ドル)入札
○28日05:00   インテル第1四半期決算
○28日05:09   マイクロソフト第3四半期(1-3月期)決算
○日ロ首脳会談(モスクワ)
○南アフリカ(自由の日)、休場

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