FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★日2月景気動向指数:まちまちの結果

内閣府が発表した2月景気動向指数(CI、改定値)は現状を示す一致指数が115.3と速報値115.5を下回った。また、先行指数は104.8と速報値の104.4を上回った。

 

★日経平均株価:Frexitリスク後退で円安進行を好感

仏大統領選第1回投票でマクロン氏が首位で決選投票に進むことが確実となり、買い安心感が広がった。外国為替市場で1ドル=110円台まで円安が急速に進んだことも輸出関連株中心に買いを後押しした。一時上げ幅を290円に広げた。結局、前週末比255円高の1万8875円と続伸した。

 

★東京外国為替市場:ドル/円は110円台前半で推移

ドル/円は、仏大統領選第1回投票を受けた動きが一巡すると、その他に手掛かり材料がなったこともあり、次第に110.00円を挟んだ方向感が乏しい展開となった。しかし、日経平均株価が底堅い動きを横目に110.20円台までじわりと上げた。ユーロ/ドルは、早朝取引で1.0936ドルまで上値を試した後は利益確定売りに押される展開が続いており、一時1.0821ドルまで下げた。

 

★26日の『減税改革案』に注目:株式市場の調整も

トランプ大統領は26日にも税制改革案を公表する計画を明らかにした。また、共和党へヘルスケア案が復活する可能性も出てきた。ただ、法人税、所得税、相続税の減税は、議会での審議が円滑に進むことが前提となるが、レーガン減税のように議会に超党派の取りまとめ役が不在の中では、共和党と大統領府の認識ギャップが多き過ぎて大型減税などは困難視されている。トランプ大統領は米国民に『大規模』減税を公約している。そのため、公約を実現できる可能性はあるが、減税を恒久化するために議会で必要になる基準を満たせない場合は、一時的措置に終わる。減税改革案が小規模であったり、一時的措置のもので終わるようならば、市場の失望感から大幅に株式市場が調整する可能性もある。

 

★投機筋の資金が金に流れる!

ヘッジファンドによる買い越しは昨年11月来の高水準に達した。上場取引型金融商品(ETP)を通じた金投資も増加し、金連動型上昇投資信託(ETF)としては最大の『SPDRゴールド・シェアーズ』には19日、4憶8700万ドル(約540億円)が流入した。これはどうETFへの1日当たりの資金流入額としては7カ月ぶりの高水準となった。また、米商品先物取引委員会(CFTC)が21日発表したデータによれば、資産運用会社による金の先物とオプションの買越残高は18日終了週に15%増加し16万1263枚となった。

 

★買越残高増えるも原油価格の下落基調継続

CFTCのデータによれば、資産運用会社によるWTI原油の買越残高は18日、3週連続で増加した。しかし、原油生産が9週連続で増加したと発表されたことを受け、原油先物価格は下落した。また、サウジアラビアが6月以後も減産を継続することで初期段階の合意に達したと表明したにもかかわらず、下落基調が続いている。米国でシェールオイルの生産が増えており、原油市場については楽観視するのが難しくなりつつある。

 

★欧米イベント

○17:00   4月独Ifo企業景況感指数(予想:112.4)
○21:30   2月カナダ卸売売上高(予想:前月比▲0.9%)
○25日00:30   カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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