FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★日3月全国百貨店売上高:前年比マイナス

日本百貨店協会がまとめた3月全国百貨店売上高は5195億円、前年比▲0.9%となった。また、同時に発表された東京地区の売上高は1415億円、前年比▲0.2%だった。

 

★日経平均株価:引けにかけ利益確定売りにマイナス圏

日3月貿易統計が良好な内容だったことが支えとなったほか、市場では『本邦長期資金から買いが観測された』との指摘があり、一時90円超上昇する場面もあった。しかし、引けにかけて利益確定売りに押された。結局、前日比1円安の1万8430円と小幅4日ぶりに反落して終了した。

 

★東京外国為替市場:売買材料乏しくもみ合い商状継続

ドル/円は、200日移動平均線の108.87円付近がサポートラインとして意識されつつも、もみ合い商状が続いた。また、日経平均株価のプラス圏継続を期待したドル買い・円売りが観測され、下値も底堅い展開だった。一方で、地政学リスクや来週の仏大統領選への警戒感が続いており、円売りがさらに強まる地合いではないと見られる。さらに、ドル買い材料が乏しいためドルの一段の上昇も見込みにくく上値の重い展開が予想される。ユーロ/ドルは、1.0715前後で動意を欠いた値動きが続いた。欧州勢待ちの様相となっている。

 

★国際通貨基金(IMF)からの警告:米保護主義政策と中国融資膨張

IMFは、世界金融安定報告を発表し、トランプ米政権などの保護主義政策が、新興国の貿易や記入分野に深刻な打撃を与える恐れがあると懸念を表明した。また、中国国内の融資膨張は『危険だ』と指摘、危機に発展して金融システムが混乱しかねないリスクがあると警告している。

 

★米国市場では週間の新規失業保険申請件数が公表

米国では3月の雇用統計が伸び悩んだ一方で、完全雇用の進捗と労働市場のタイト化、新規雇用の定員に近い増加傾向が示された。世界経済の復調もあり、改めて失業保険は申請の減少が注目される。ただ、米国では14-16日にかけてイースターの連休があった。そのため、祝日によるテクニカル的な季節調整でかく乱要因となりやすい。

 

★米国市場では4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が公表

4月指標ではNY連銀調査の景況指数が5.2となり、市場の予想の15.0や3月の16.4に比べて悪化した。米トランプ政権の過度な政策期待のはく落のほか、政策実行の遅延、規模縮小の懸念などが重しとなりやすい。4月からのは米国株が調整下落となっており、景況感にはマイナス材料となりやすい。また、シリア・北朝鮮情勢などを巡る地政学リスクへの警戒感も高まっている。ただし、中国や欧州などの世界経済も復調傾向にあることから、懸念ほどは悪化しない可能性もある。

 

★欧米イベント

○15:00   3月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比0.2%)
○18:00   2月ユーロ圏建設支出
○21:00   パウエル米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
○21:30   前週分の米新規失業保険申請件数(予想:24万件)
○21:30   4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:25.5)
○23:00   4月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値、予想:▲4.8)
○23:00   3月米景気先行指標総合指数(予想:前月比0.2%)
○21日00:30   カーニー・イングランド銀行(BOE)総裁、講演
○21日05:00   日米財務相会談
○米財務省2年、5年、7年債入札条件
○20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン、21日まで)

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