★中3月物価指標:インフレの落ち着きとデフレ後退
中国国家統計局が発表した3月消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.9%上昇となり、市場予想の1.0%上昇を下回った。また3月卸売物価指数(PPI)は前年同月比7.6%上昇となり、市場予想の7.5%上昇を上回った。
中国のCPIは予想を下回り、インフレの落ち着きが示される一方、PPIは予想を上回り、デフレ圧力の後退が示された。そのため、豪ドル安が一旦一服した。
★日経平均株価:終日軟調地合いが継続
シリアや北朝鮮の地政学リスクの高まりに投資家心理が悪化し1ドル=109円台半ばまでの円高進行を嫌気した短期筋の先物への売りに押され昨年12月7日以来約4カ月ぶりに1万8500円を割り込んだ。市場では『欧州勢からまとまった売りが持ち込まれた』との指摘があった。結局、前日比195円安の1万8552円と続落して終了した。
★東京外国為替市場:リスク回避の円高継続
ドル/円は、日経平均株価が290円近い下落を横目に109.35円と昨年11月17日以来の安値を付けた。その後は、株価が下げ渋ると売りも収まり109円台半ばで方向感の出ない展開となった。中国の習近平国家主席は本日、トランプ米大統領と電話会談し、基調線問題に関して平和的手段をもって解決されるべきとの認識を示した。ただ、市場の警戒は弱まっておらず、引き続き円買いに振れやすい地合いとなっている。ユーロ/ドルは、一時1.0595ドルまで下押ししたものの、一目均衡表雲下限の1.0585ドルが目先のサポートとして意識されると買い戻しが入った。
★北朝鮮が挑発的な行動する可能性のある日程
北朝鮮が、挑発的な行動として、ミサイルの発射や6回目の核実験を行う可能性が高い。また、北朝鮮は過去、イベントに合わせて行動することが多く、近々のスケジュールが注意日となる。
・4月11日(火):北朝鮮・最高人民会議
・4月14日(金):欧米イースター休暇(17日まで)
・4月15日(土):金日成・生誕105周年(太陽節)
・4月18日(火):日米経済対話(ペンス副大統領、ロス商務長官来日)
・4月25日(火):朝鮮人民創建85周年(建軍節)
・4月30日(日):トランプ政権ハネムーン期限(100日)
・5月9日(火):韓国大統領選挙
★歴代米大統領の対北政策:力から交渉へ
米国の歴代大統領の対北政策では、オバマ前大統領は事実上、『放置』の姿勢を貫徹したものの、クリントン及びブッシュ政権は、当初は強い外圧をかけたが、最後は対話路線に転じた。クリントン政権は1994年に空爆を検討したが、結局は断念した。対話路線に転じて2000年にはオルブライト国務長官が訪朝するまで歩み寄った。ブッシュ政権は2002年に北朝鮮を『悪の枢軸』と呼んで力でねじ伏せようとしたが途中から交渉に応じ、08年には対テロ支援国家指定を外した。当初は力でねじ伏せようとするが、軍事作戦は難しいと判断、対話路線に転じるのが米国の対北朝鮮政策となっている。
★欧米イベント
○15:00 3月独卸売物価指数(WPI)
○17:30 3月英雇用統計
○17:30 12-2月英失業率(ILO方式、予想:4.7%)
○17:30 カーニー・イングランド銀行(BOE)総裁、講演
○20:00 2月南アフリカ小売売上高(予想:前年同月比▲1.8%)
○20:00 MBA住宅ローン申請指数
○21:30 3月米輸入物価指数(予想:前月比▲0.2%)
○23:00 カナダ銀行(BOC、中央銀行)、政策金利発表(予想:0.50%で据え置き)
○23:00 カプラン米ダラス連銀総裁、講演
○23:30 EIA週間在庫統計
○13日00:15 ポロズBOC総裁、記者会見
○13日02:00 米財務省、30年債(120億ドル)入札
○13日03:00 3月米月次財政収支(予想:1690億ドルの赤字)
○未定 ブラジル中銀、政策金利発表(予想:11.25%に引き下げ)
○トランプ米大統領が北大西洋条約機構(NATO)事務総長と会談(ワシントン)
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