★日2月の消費者物価指数:1月を下回る
日銀が発表した2月の消費者物価指数(CPI、生鮮食品・エネルギー)は前年同月比で0.1%上昇と1月の0.2%上昇を下回った。なお、10%刈込平均値(値の大きい品目と小さい品目をウエイトベースで10%控除し、残った品目を加重平均して算出)は前年同月比0.1%上昇となった。
当面日銀は現状の金融政策を維持することが証明された数値となった。
★豪準備銀行は政策金利を据え置き:声明で豪ドル売り優勢に
オーストラリア準備銀行は、本日市場の予想通りに政策金利を現行の1.50%に据え置くことを決めたと発表した。ただ、声明で『労働市場のいくつかの指標が最近軟化している』『失業率はやや上昇し、雇用の伸びは控えめ』『賃金の伸びは依然として低迷している』との見解が示されると豪ドル安が進んだ。
★日経平均株価:円高進行でリスク回避の動き強まり反落
前日の米国株式市場が下落した流れを引き継いだほか米3月新車販売減少に世界経済の楽観論の後退や、為替市場で1ドル110円台前半へ円高が進んだことも投資家心理を冷やした。一時下げ幅を280円に広げた。結局、前日比172円安の1万88810円と反落して取引を終了した。
★東京外国為替市場:ドル買い材料乏しいなかリスク回避の円買い
ドル/円は、日経平均株価が一段安となり前日比200円超下落し、リスク回避的な円買いが強まった。また、ドル買い材料が乏しいため、ドル買いが入りにくいことも相場の弱含みにつながった。さらに午後の取引でポンド売りが強まったこともドル・円の押し下げ要因となった。ユーロ/ドルは、手掛かり材料に乏しいなか、1.0670ドルを挟んだ小動きが継続した。欧州勢待ちの予想が強まっている。
★米国市場では2月の貿易収支が公表
ISM製造業景況指数では『輸出』が1月の54.5から2月は55.0、3月は59.0と持ち直してきている。昨秋からの急激なドル高の一服のほか、欧州や中国など世界経済の復調、米高の資源業界による輸出強化などを受けて、輸出の下げ止まりが注目される。参考となる1月実績は▲484.9億ドルとなり、赤字額は2012年3月以来の大きさとなった。原油価格の上昇が赤字増加の主因だった。2月については輸入額の大幅な減少は期待できないが、輸入増加の可能性が高いことから貿易収支は改善すると予想される。
★米国市場では2月の耐久財受注が公表
2月のISM製造業景況指数では『新規受注』が65.1となり、前月に60.4から大きく改善した。原油反発で資源エネルギー業界の生産が再開されているほか、トランプ米政権の政策期待、世界経済の復調などが米国の耐久財受注の下支え要因となりやすい。ただ、米国では2-3月にかけて、自動車販売が減速に転じてきたほか、ドル高、米長期金利上昇なども製造業には打撃となっている。そのため、期待ほど改善しないリスクものこ冴えている。
★欧米イベント
○17:30 3月英建設業購買担当者景気指数(PMI、予想:52.5)
○18:00 2月ユーロ圏小売売上高(予想:前月比0.5%/前年比1.0%)
○18:15 ロウ豪準備銀行(RBA)総裁、講演
○21:30 2月米貿易収支(予想:446億ドルの赤字)
○21:30 2月カナダ貿易収支(予想:5億5000万カナダドルの黒字)
○22:30 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、講演
○23:00 2月米製造業新規受注(予想:前月比1.0%)
○5日05:30 タルーロ米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
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