FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★今晩も4つの連銀総裁の講演が予定:タカ派的発言に反応するか注目

昨晩はローゼングレン米ボストン連銀総裁が『年4回の利上げを支持する』見解を示したためドル買いにつながった。今晩も各連銀総裁から利上げに関するタカ派的な発言が出やすく、ドルの下支えとなりやすいので注意が必要。また、月末を控えてロンドンフィキシング(日本時間24:00)に向けて為替市場で値動きが荒い展開となりやすい。

 

★日経平均株価:手掛かり材料に乏しく買い手控え

手掛かり材料に乏しいなか、トランプ米政権の政策運営の先行き不透明感に円相場が高止まりしたことから、買いが手控えられ自動車関連株中心に売りが優勢となった。また、日銀の株式ETFの買い期待の後退に先物主導で一時下げ幅を170円に広げた。結局、前日比154円安の1万9063円と3日ぶりに反落して終了した。

 

★東京外国為替市場:アジア市場は狭いレンジ内での動きに終始

ドル/円は、朝方から国内の実需筋による年度末のドル買いや米長期金利の持ち直しを手掛かりとした短期筋のドル買いが観測された。ただ、日経平均株価が軟調地合いとなったなか、111円台半ば以上は輸出企業の売りや利益確定売りが出やすく、上値が押さえられた。ユーロ/ドルは、ECBの出口戦略に対する思惑が後退したことでユーロが売られやすい地合いとなっている。

 

★米国市場では10-12月期GDPの確報値が公表

11月上旬の大統領選でトランプ氏が勝利し、その後は政策期待の高まりから各種経済指標の改善が相次いだ。参考となる買い得て位置は、前期比年率+1.9%で速報値からの修正はなかった。個人消費は上方修正されたが、企業都市は速報値から1.1お陰と下方修正された。また、財政支出・投資は速報値から下方修正された。確報値では上昇修正される項目は少ないと見られており、改定値からの修正は小幅にとどまる可能性が高い。

 

★米国市場は週間の新規失業保険申請件数が公表

最新の3月米コンファレンス・ボードによる消費者信頼感指数は、2000年12月以来16年ぶりの高水準を記録した。あくまで減税などの先行き期待先行の側面もあるが、『現時点での景気判断』で雇用を十分とする回答は31.7%となり、2月の26.9%から急上昇している。最近では住宅指標なども底堅い動きとなっており、雇用の回復持続が期待される。ただ、3月以降はトランプ政権による過度な政策期待のはく落や政策遂行力への懸念などから、米国の成長見通しは下方修正のリスクに直面している。企業サイドも政策不透明感から、新規雇用の手控えや人員削減を優先している可能性は無視できない。

 

★欧米イベント

○15:00   2月南アフリカマネーサプライM3(予想:前年比7.90%)
○16:00   3月スイスKOF景気先行指数(予想:105.8)
○17:00   リーカネン・フィンランド中銀総裁、講演
○18:00   3月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲5.0)
○18:15   ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演
○18:30   2月南アフリカ卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.5%/前年比5.6%)
○21:00   3月独消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比0.4%)
○21:30   2月カナダ鉱工業製品価格(予想:前月比0.4%)
○21:30   2月カナダ原料価格指数(予想:前月比0.9%)
○21:30   10-12月期米国内総生産(GDP)確定値(予想:前期比年率2.0%)
○21:30   前週分の米新規失業保険申請件数(予想:24万7000件)
○22:45   メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
○未定   南アフリカ準備銀行(SARB)、政策金利発表(予想:7.00%で据え置き)
○24:00   カプラン米ダラス連銀総裁、講演
○31日00:15   ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演
○31日04:00   メキシコ中銀、政策金利発表(予想:6.50%に引き上げ)
○31日05:30   ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、講演

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