★日経平均株価:リスク回避後退で上げ幅拡大
外国為替市場の円高一服したため、リスク回避の動きが後退した。前日の大幅安に伴う自立反発狙い期待から、幅広い銘柄に買いが入った。また3月決算期末の配当権利取り狙いの個人投資家の買いや、ヘッジファンドなど海外短期筋の買い戻しが優勢となり上げ幅を広げた。結局、前日比217円高の1万9202円と反発して取引を終了した。
★東京外国為替市場:ドルは総じて動意の乏しい展開
ドル/円は、年末絡みの本邦輸出勢のドル売りに押されて1110.80円台から110円台半ばまで値を下げた。しかし、日経平均株価が底堅く推移したため下値は限定的だった。実需のフローが一巡するとその後は110.65円前後でのもみ合いとなったが、米長期金利も横ばい推移となったため、ドルに買いが入りにくい展開となった。市場では、『期末・年度末を控えた本邦実需勢の売買以外はほとんど動意が見られていない』との指摘もあった。ユーロ/ドルは、一時1.0872ドルまで強含んだものの、総じて1.0860ドル台でのもみ合いとなった。
★上海株が高値圏で推移
上海総合株価指数は、約4カ月ぶり高値圏であり利益確定売りが先行する一方で政策期待が根強く下値では押し目買いに支えられる展開となっている。
★突然の材料に南アランド売りに
最近では、長期保有に安定感を示していた南アランドが大きく売り込まれた。ズマ大統領が投資家説明会開催のために渡英していたゴーダン財務相を急きょ帰国させたことが報じられると、一気に売り込まれた。市場では、『財務相の更迭』や『内閣改造』などが囁かれているほか、今回のロードショーを『認めていないとご立腹になっている』という話も伝わってきている。久しぶりに売り材料に市場が飛び付いたかたちとなった。南アランド安となるとNY金の上値が重くなることから、今後の動向には注意が必要。
★米国市場では3月消費者信頼感指数が公表
3月分ではミシガン大学消費者信頼感指数が97.6と前月の96.3から改善した。改めて米国の景況改善が示された。米国では雇用の改善のほか、3月からは金利低下やガソリン価格の下落などが家計の下支え要因となっている。ただ、3月後半にかけては、トランプ米政権による政策執行能力への不安感が高まっている。米国株も調整下落となるなど先行き不透明感が強まっている。トランプ政権に対する支持率低下に連動する形で消費者信頼感も反動減速となるリスクも残されている。
★欧米イベント
○20:00 マクチ・スロバキア中銀総裁、講演
○22:00 1月米ケース・シラー住宅価格指数(予想:前年比5.6%)
○23:00 3月米消費者信頼感指数(予想:114.0)
○23:00 3月米リッチモンド連銀製造業景気指数(予想:15)
○23:10 ポロズ・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁、講演
○29日00:30 ビスコ・イタリア中銀総裁、講演
○29日01:45 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁、講演
○29日01:50 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、講演
○29日02:00 米財務省、5年債(340億ドル)入札
○29日05:30 パウエルFRB理事、講演
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