FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★26日より欧州・英国では夏時間に移行

来週から欧州・英国の経済指標は1時間早まる。

 

★日1月景気動向指数:まちまちの結果

内閣府が発表した1月景気動向指数(CI、改定値)は現状を示す一致指数が115.1となり、速報値の114.9を上回った。また、先行指数は104.9と速報値の105.5を下回った。

 

★日経平均株価:リスク回避の動き後退から買い優勢に

前日のNYダウが6日続落と円高を嫌気した売りが先行した。しかし売り一巡後は24日に延期されたオバマケア代替法案の採決への楽観論に外国為替市場で円安が進み、投資家のリスク回避の動きが後退し上げ幅を一時200円超へと広げた。結局、前日比177円高の1万9262円と続伸して取引を終了した。

 

★東京外国為替市場:ドルは米長期金利の上昇幅伸び悩み上値重い

ドル/円は、日経平均株価が堅調地合いが続いたことから、ドル買い・円売りに振れやすかったものの、米長期金利の上昇幅が伸び悩んだことから、一方的なドル買いにも動けない状態が続いた。なお黒田日銀総裁は講演で『現時点で金融緩和度合いを緩める理由はない』などと発言したが、円売りの動きには観測されなかった。ユーロ/ドルは、全般にドル買いが強まるなか、冴えない動きが続き、一時1.0760ドルまで下押しした。

 

★中国は対外投資を抑制方向

豊富なチャイナマネーを武器に買い海外企業の買収などを増やしてきた中国が、対外投資を抑制し始めた。人民元の下落圧力が強まるなか、人民元安を加速させかねない対外投資に、当局が神経をとがらせているため。必要な資金を中国から持ち出せず、買収計画が暗礁に乗り上げるケースも出てきている。

 

★オバマケア代替法案は継続審議中

オバマケア代替法案の採決は継続審議となって共和党内の協議が続行中であり、未だ不透明感が払拭されていない。仮に下院で成立しても4月上旬に予定されている上院での採決が注目される。しかし、上院は代替法案に賛成派が多いとされており、下院のような調整難航は回避されると見られている。昨晩のNY時間ではオバマケア代替法案の採択睨みの神経質な展開となったが、今晩も同様の展開が予想される。

 

★米国市場では2月の耐久財受注が公表

2月分のISM製造業景況指数では『新規受注』が65.1となり、前月の60.4から改善した。米国では原油価格の下げ止まりを受け、資源エネルギー会社による生産や設備投資が回復傾向にある。参考となる1月実績は前月比+2.0%となり市場予想をやや上回った。輸送用機器の受注増が要因となった。ただし、コア資本財(航空機を除いた非国防財)は予想に反して▲0.4%となった。2月については1月実績には届かないものの、在庫増を意識した受注が増えるとみられている。

 

★欧米イベント

○16:45   10-12月期仏国内総生産(GDP) 確定値(予想:前期比0.4%)
○17:00   3月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:52.4)
○17:00   3月仏サービス部門PMI速報値(予想:56.1)
○17:30   3月独製造業PMI速報値(予想:56.5)
○17:30   3月独サービス部門PMI速報値(予想:54.5)
○18:00   3月ユーロ圏製造業PMI速報値(予想:55.3)
○18:00   3月ユーロ圏サービス部門PMI速報値(予想:55.3)
○19:30   ロシア中銀、政策金利発表(予想:10.00%で据え置き)
○21:00   エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演
○21:30   2月カナダ消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.2%/前年比2.1%)
○21:30   2月米耐久財受注額(予想:前月比1.3%/輸送用機器を除く前月比0.6%)
○22:05   ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○23:00   ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、講演
○米下院、オバマケア代替法案採決
○26日 欧州・英国が夏時間に移行

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