FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

3月12日より米国は夏時間に移行となるので、経済指標の公表が来週から1時間早まる

 

★驚くべき税制改革は何処に?:忘れていた税制改革案

すっかり忘れていたが、2月9日にトランプ大統領は、航空大手首脳とホワイトハウスで会談し、今後数週間に税制改革に関する抜本的な提案を明らかにする考えを示した。トランプ大統領は『向こう2、3週間に税、および航空インフラ開発に関して、目を見張るような発表を行う』と述べた。そのため、この発言を受けて、ドルはほぼ全面高の展開となり、対円では1%超値上がりした。

それから1カ月が経ち、一向に驚くべき税制改革の具体案は出てきていない。また、このところ大統領のツイッターも音なしとなっているようだ。

 

★日経平均株価:円安進行を好感した買い優勢に

外国為替市場で1ドル=115円台の円安による採算改善期待に輸出関連株中心に買いが優勢となった。引けにかけて115.40円台まで円安が進行したことで、リスク選好の買い気が強まった。結局、前日比286円高の1万9604円と大幅続伸して終了した。

 

★東京外国為替市場:ドル/円はリスク選好のドル買いが優勢に

ドル/円は、前日の海外市場の上昇基調が続き、朝方114.89円を付けた後は、日経平均株価の上昇を手掛かりに買いが継続した。ドルは1月27日以来、約1カ月半ぶりとなる115円台前半で推移している。さらに米長期金利が2.60%台まで上昇しており、ドルは目先も115円台を維持しそうだ。今晩の米2月雇用統計が想定内の内容となれば来週の利上げを見込んだ買いが強まる可能性が高い。ユーロ/ドルは、昨日ドラギECB総裁が追加緩和に消極的な改善を示したことが引き続き意識され、ユーロ/ドルは1.0600ドル前後と底堅く推移している。

 

★韓国の朴大統領が失職決定:60日以内に選挙

韓国の憲法裁判所は本日、朴大統領の罷免が妥当との判断を全会一致で下した。国会は昨年12月、朴大統領の弾劾訴訟追案を可決した。その可否を判断するため、憲法裁が審理を行っていた。新しい大統領を選ぶ選挙は60日以内に行われ、世論調査では野党候補がリードしている。

 

★米国市場では2月の雇用統計が公表

米国では週間ベースの新規失業保険申請件数が、2月に44年ぶりの低水準まで減少する改善となった。同じ2月分のADP雇用統計も、2014年4月以来の大幅な伸びを記録した。このことからも、非農業部門雇用者数は20万人程度増加してもおかしくない。失業率は労働参加率がやや低い水準にとどまっていることから、1月実績を0.1ポイント下回る可能性がある。

 

★欧米イベント

○16:00   2月独卸売物価指数(WPI)
○16:00   1月独貿易収支(予想:180億ユーロの黒字)
○16:00   1月独経常収支(予想:155億ユーロの黒字)
○16:45   1月仏鉱工業生産指数(予想:前月比0.5%)
○18:30   1月英鉱工業生産指数(予想:前月比▲0.5%)
製造業生産高(予想:前月比▲0.7%)
○18:30   1月英貿易収支(予想:111億ポンドの赤字)
○22:30   2月米雇用統計(予想:非農業部門雇用者数変化20万人/失業率4.7%)
○22:30   2月カナダ雇用統計(予想:新規雇用者数変化▲5000人/失業率6.8%)
○11日04:00   2月米月次財政収支(予想:1900億ドルの赤字)
○欧州連合(EU)首脳会議(ブリュッセル、最終日)
○12日 米国が夏時間に移行

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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