★日銀算出1月の消費者物価指数:前月を上回る
日銀が発表した1月の消費者物価指数(CPI、除く生鮮食品・エネルギー)は前年同月比で0.2%上昇と12月の0.1%上昇を上回った。なお、10%刈込平均値(値の大きい品目と小さい品目をウエイトベースで10%控除し、残った品目を加重平均して算出)は前年同月比0.2%上昇となった。
★豪準備銀行の政策金利は据え置き:豪ドルは失速
オーストラリア準備銀行(RBA)は、政策金利を現行の1.50%に据え置くことを決めたと発表した。市場予想通りの結果となった。また声明では、『政策スタンスを変更しないことが経済の持続可能な成長と、時間をかけてインフレ目標を達成することに一致すると判断』『豪ドル高が経済的な調整を複雑化する』『インフレは非常に低いまま』『インフレ率は2017年に2%を上回る』などと発表した。豪ドルは、政策金利が据え置かれ、声明内容も前回とほぼ同じだったことが分かると直ぐに失速した。その後は、ロウ総裁が追加利下げに否定的な見解を示したことで、豪ドルの買い戻しが入った。
★日経平均株価:新規材料に乏しく様子見ムード
前日の米国株が下落した流れを引き継いだ。しかし、米雇用統計を週末に控え全般に様子見ムードも強く寄り付き後の売りが一巡すると徐々に方向感が乏しくなった。後場からも新規材料に乏しく下値を売る動きは限定的となった。しかし、投資家の慎重姿勢に主力株の軟調な値動きが全体相場の重しとなった。結局、前日比35円安の1万9344円と小幅3日続落で終了した。
★東京外国為替市場:114円台の滞空時間短い展開
ドル/円は、一時114.07円まで値を上げたが、前日NY時間高値の114.10円が目先の上値目処として意識されると114.00円を割り込んだ。市場では『114円以上では引き続き売りたい投資家が多い』との指摘があった。また、米長期金利が伸び悩んだことや、日経平均株価の弱含みも、ドルの上昇を弱める要因となった。ユーロ/ドルは、一時1.0572ドルまで小幅に下げたが、さらに売り込む材料は見当たらず1.0586ドルまで切り返した。
★米国では7-9日に国債入札が実施:好不調で為替相場が荒れる展開も
総額560億ドルであり、3年債のほか10年債と30年債の銘柄統合入札(リ・オープン)が予定されている。次回のFOMC(3月14-15日)の利上げが織り込みや米国株の高値警戒感もあり、根強い需要が確認されると、ドル安が支援されてやすい。一方で、FRBによる3月以降の利上げペースの加速が警戒されると、入札が『不調』となり、米長期金利が上昇し、ドル高を促す可能性もある。
★米国市場では1月の貿易収支が公表
ドル高が輸出に打撃となっており、輸出の減少が警戒されている。また、輸入サイドでは米国の内需回復や商品価格の上昇もあり、増加が想定されている。そのため、貿易収支は改めて赤字の拡大が予想される。米トランプ政権での保護主義姿勢もあり、改めて、政治的なドル安圧力が高まる可能性がある。参考となる12月実績は▲443億ドルだった。輸出は前月比+2.7%、輸入は+1.5%となった。輸出増加で赤字幅は市場予想を下回った。
★欧米イベント
○16:00 1月独製造業新規受注(予想:前月比▲2.5%)
○16:45 1月仏財政収支
○18:30 10-12月期南アフリカ国内総生産(GDP、予想:前期比年率横ばい/前年同期比0.6%)
○19:00 10-12月期ユーロ圏GDP確定値(予想:前期比0.4%/前年比1.7%)
○21:00 10-12月期ブラジルGDP(予想:前年同期比▲2.4%)
○22:30 1月米貿易収支(予想:485億ドルの赤字)
○22:30 1月カナダ貿易収支(予想:7億5000万カナダドルの黒字)
○24:00 2月カナダIvey購買部協会景気指数(予想:58.5)
○8日03:00 米財務省、3年債(240億ドル)入札
○8日05:00 1月米消費者信用残高(予想:178億ドル)
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