★日経平均株価:終日上値の重い展開が継続
前日の米国株式市場の連日の過去最高値更新の流れを引き継いで高く始まったものの、為替市場で円高が進行すると下げに転じた。また、値がさ株の下げが目立ち、指数を押し下げた。午後からは一旦プラス圏で推移したものの結局引けにかけて売られた、結局、前日比1円安の1万9379円で終了した。
★東京外国為替市場:ドル/円は113円台半ば前後でこう着
ドル/円は、『本邦実需勢の売りが観測された』との指摘が聞かれたほか、豪ドル/米ドル、ポンド/米ドル中心にドル安が進んだ流れに沿って113.30円台まで下落した。午後の日経平均株価が一時プラス圏に浮上するなど下年堅い動きとなったほか、米長期金利が上昇したことも相場の支えとなり、113円台半ばまで下げ渋った。ユーロ/ドルは、全般ドル安が進んだ影響から1.0556ドルまで値を上げた。ただ、米長期金利が上昇するにつれた売りに押され上値が重くなった。
★米3月利上げは見送られるとの見方も根強い
次回の米FOMCは3月14-15日に開催される。利上げが見送られるとの背景としては、①次回2月雇用統計が3月10日発表と遅く、内容分析が間に合わない、②米トランプ政権による具体的な財政政策が遅延見通しとなっている、③3月15日にはオランダで議会選挙が予定されているといった要因がある。そのため、3月は見送られるのではないかと見られている。ただ、3月利上げの遅延観測が、折に触れてドル戻り売り材料となりやすい。
★米国市場では1月の中古住宅販売が公表
先行指標となる中古住宅販売成約指数は、昨年12月に前月比+1.6%の上昇となり、市場予想の+1.0%や11月の▲2.5%に比べて持ち直してとなっている。参考となる12月実績は年率換算で549万戸、前月比▲2.8%となり、市場予想の555万戸を下回った。在庫減少が主な要因となっている。ただ、販売価格は前年同月比で上昇しており、市場悪化の兆しはみられていない。先行きの金利上昇を警戒した駆け込み需要のほか、米トランプ新政権での政策期待などが下支え要因となりやすい。
★米国市場ではFOMC議事録(1月31日-2月1日分)が公表
FOMCでは、政策金利を据え置きが決定された。前回のFOMC会合ではトランプ新政権による財政政策の発動時期、規模、実現内容などへの不透明感もあり、3月利上げのシグナルは見られなかった。財政政策の読みにくさや、金融規制改革の見直しに関する不透明感などにより、利上げペース加速への慎重姿勢が見られるとドル安材料となりやすい。また、ドル高のリスクがどのような表現となるか注目される。
★欧米イベント
○17:30 10-12月期香港域内総生産(GDP、予想:前期比0.7%)
○18:00 2月独Ifo企業景況感指数(予想:109.6)
○18:30 10-12月期英国内総生産(GDP)改定値(予想:前期比0.6%/前年比2.2%)
○19:00 1月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値(予想:前年比1.8%)
○20:00 カンリフ・イングランド銀行(英中銀、BOE)副総裁、講演
○20:30 シャフィクBOE副総裁、講演
○21:00 MBA住宅ローン申請指数
○22:30 12月カナダ小売売上高(予想:前月比横ばい/自動車を除く前月比0.6%)
○24:00 1月米中古住宅販売件数(予想:前月比1.1%/年率換算555万件)
○23日03:00 パウエル米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
○23日03:00 米財務省、5年債(340億ドル)入札
○23日04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月31-2月1日分)
○未定 ブラジル中銀、政策金利発表(予想:12.25%に引き下げ)
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