FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★日12月全産業活動指数:市場予想を下回る

経済産業省が発表した12月の全産業活動指数(季節調整値、平成22年=100)は前月比0.3%低下となり、市場予想の前月比0.2%低下を下回った。

 

★日経平均株価:円安を好感して買い優勢

ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が米国講演で『3月利上げを排除せず』と発言して1ドル=113円台半ばへの円安を好感して輸出関連株に買いが先行し、短期筋が先物へ買いを入れたことで上げ幅を広げた。午後からも円高一服が輸出関連株を支援したほか、地方銀行の再編が金融株にプラスになった。さらに貴金属相場の上昇や印刷用紙の値上げなども、関連株には追い風となった。結局、前日比130円高の1万9381円で終了した。

 

★東京外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い優勢に

ドル/円は、朝方市場では『本邦実需勢や本邦長期資金からドル買いが観測された』との指摘があり、前日高値の113.24円を上抜けした。ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が『3月利上げを排除せず』と発言したほか、米長期金利の上昇も下さ支えた。ユーロ/ドルはハーカー総裁の発言を受けてドル/円中心に全般ドル買い圧力が強まると、前日安値の1.0630ドルを下抜け一時1.0577ドルまで下げた。その後は、米長期金利の上昇が一服に伴って下げ渋った。

 

★イランの大規模防衛円週:原油価格を支援か?

イランのメディア情報として、同国の精鋭組織『革命防衛隊』は20日、『外国からの侵略』を想定した大規模な防衛演習を3日間の日程で開始したと報じている。中部の砂漠地帯で行われた初日は砲兵部隊や歩兵部隊などが参加した。地対地ロケット弾を標的に命中させたと伝えている。今月4日には短距離ミサイル発射演習を行っている。1月下旬に続く弾道ミサイルの発射は今回は行わないとみられるが、イランに強硬姿勢をみせるトランプ米政権やイスラエルをけん制する狙いもある模様。

 

★米国経済の先行き見通し:底入れが明確化

17日に公表された1月の景気先行指数では『ディフュージョン指数』が昨年12月に続いて85%となり、2013年11月以来の高水準へと上昇してきた。同指数は景気に敏感な指数のうち、上昇している指数の割合となる。過去実績として、同指数が6カ月間、50%を下回ると景気後退のサインとして見なされてきた。しかし、現在は9-10月の50%をボトムに3ヵ月連続で70%以上を越えている。先行き成長息切れの先行シグナルはまだ見られていない。しかも同指数は長期トレンドを示す60カ月(5年)移動平均線は2014年8月以降の成長減速を経て、2016年3月での底入れが明確化されてきた。

 

★欧米イベント

○16:00   1月スイス貿易収支
○16:45   1月仏消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比▲0.2%)
○17:00   2月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:53.5)
○17:00   2月仏サービス部門PMI速報値(予想:53.9)
○17:30   2月独製造業PMI速報値(予想:56.0)
○17:30   2月独サービス部門PMI速報値(予想:53.6)
○17:30   1月香港消費者物価指数(CPI、予想:前年同月比1.6%)
○18:00   2月ユーロ圏製造業PMI速報値(予想:55.0)
○18:00   2月ユーロ圏サービス部門PMI速報値(予想:53.7)
○19:00   カーニー・イングランド銀行(BOE)総裁、ホールデン英中銀金融政策委員会(MPC)委員、マカファーティMPC委員、ブリハMPC委員、英議会に出席
○22:50   カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
○22日02:00   ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
○22日03:00   米財務省、2年債(260億ドル)入札
○22日05:30   ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演
○欧州連合(EU)財務相理事会

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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