★日経平均株価:円安受け押し目買いからプラス圏を回復
前場は1ドル=112円台の円高にともなる製造企業や輸出関連企業の収益懸念から売りが先行し、一時下げ幅を100円超となったが、為替市場でドル/円が113円台への円安を受けて次第に押し目買いが入り下げ渋った。その後はプラス圏を回復した。結局、前週末比16円高の1万9251円と3日振りに小反発で終了した。
★東京外国為替市場:アジア市場のドル/円は上値の重い展開
ドル/円は、先週末円高が進行し112.60円台まで下落したが、足もとでは113円台を回復した。しかし、米国市場がプレジデンツ・デーで休場となりあきあいが薄い見通しで、一段のドル買いには手掛かりが乏しく、上値の重い展開となっている。113円台では、10日線(112.21円)、25日線(113.41円)、5日線(113.52円)、75日線(113.82円)、一目均衡表の転換線(113.28円)、基準線(113.60円)が上値抵抗ラインとして意識されている。ユーロ/ドルは、全般ドル高の地合いに沿って上値が切り下がった。一時前末安値の1.0605ドルを下抜け1.0603ドルまで下落した。新規の手掛かり材料を欠いたこともあり、1.061ドル台での方向感の乏しい動きとなった。
★米金利上昇見通しも金売りにつながらず
ヘッジファンドによる金の買越残高が3週間ぶりに減少した直後に、金相場は2カ月ぶりの高値に近付き、週間ベースでは3週連続で上昇した。イエレン米FRB議長の米金利上昇見通しは、悪材料となっていない。トランプ米大統領の財政政策により債務ば膨らむとの懸念が広がるほか、オランダやフランス、ドイツが選挙を控えており、EU離脱を望む反体制派候補に対する不安も高まっている。そのため、金が底堅い展開となっている。米商品先物取引委員会(CFTC)が17日発表したデータによれば、ファンドによる金の先物とオプションの買越残高は14日終了週に10%減少し6万7982枚となった。ただ、買越残高は、年初から見ると依然として約65%増加している。
★欧州政治的リスクが本格化してくる懸念
本年は英国のEU離脱に加えて、オランダを皮切りに、フランス、ドイツでの総選挙が控えている。英国のEU離脱に始まり、米国大統領選挙でのトランプ氏の勝利とポピュリズムが台頭するなか、政治的、経済的な不透明感につながっている。国民は政治家への信頼を失いつつあることが原因。英国のメイ首相は16日、早くて3月9-10日のEUサミットで、リスボン基本条約50条を発動し、正式に離脱の意向をEUに提示する方針を示した。できるだけ早く、交渉を開始する意向を示している。
★欧米イベント
○16:00 1月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比0.3%)
○22:30 12月カナダ卸売売上高
○24:00 2月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値、予想:▲4.9)
○ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
○米国(プレジデンツデー)、カナダ(ファミリーデー)、休場
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |