FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★中国1月貿易収支:市場予想上回る

中国1月の貿易収支は3545億元の黒字となり、市場予想の3072億5000万元より黒字幅が大きかった。内訳では輸出が前年比+15.9%の増加となり、市場予想の+5.2%を上回った。また、輸入は前年比+25.2%の増加となり、市場予想の+15.2%増加を上回った。

発表後は中国における過度な景気減速懸念が後退した。しかし、トランプ政権が中国の為替操作批判を強めているなか、良好な数字となったことでトランプ大統領の批判が強まる可能性がある。

 

★日12月第三次産業指数:市場予想下回る

経済産業省が発表した12月の第三次産業活動指数は前月比0.4%低下となり、市場予想の前月比0.2%低下を下回った。

 

★日経平均株価:米減税政策期待でリスク選好の動き強まる

米国の減税政策への期待から米国株式市場が上昇したほか、円安が進行したことにより投資家心理が改善したことで上げ幅が拡大した。前日比471円高の1万9378円で終了した。

 

★東京外国為替市場:ドル/円は25日線が抵抗ラインとなり上値重い

ドル/円は、トランプ大統領による経済政策への期待から、前日海外市場でドルは113円台を回復した。本日のアジア市場でもドル買いの流れが続き、日本株の大幅高を手掛かりに一時113.80円近辺まで上昇した。その後は急速に上昇したこもあり、利益確定売りも入りやすくドル買いも一服となった。日米首脳会談を控えて積極的に動きづらいが、114円台回復が視野い入り始めている。ユーロ/ドルは、新規材料に乏しいなか、円絡みの取引が中心となったため狭いレンジでの値動きとなった。

 

★トランプ米大統領と中国国家主席が初に電話:英フィナンシャルタイム紙

トランプ米大統領が中国の習近平国家主席に初の電話を行った。そこでは、『一つの中国』政策尊重で合意した。また、お互いの国への訪問を提案したと伝えている。

 

★米国市場では1月輸入物価指数が公表

1月にかけて、原油などの資源相場が下げ止まりとなった。中国での過剰供給調整や物価の下落一服などもあり、米国内での輸入物価も緩やかに上昇が焦点となる。米トランプ大統領の輸入品への高関税への動きは、先行き輸入物価の上昇要因として注目されている。現在のところは、ドル高により輸入物価は上昇が抑制されている可能性もある。1月の雇用統計でも平均賃金が伸び悩んでいたことから、改めて物価の低迷が示される可能性もある。

 

★米国市場では2月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)が公表

同指数は11月から1月にかけては、トランプ新政権の政策期待などで大幅に改善してきた。参考となる1月確報値は98.5となり、市場予想を上回った。現況指数は下方修正されたが、見通しは上方修正された。2月については、株高が続いていることや雇用情勢の改善期待、インフレ見通しの引き上げなどを考慮して1月確報値に近い水準になるとみられる。

 

★欧米イベント

○16:45   12月仏鉱工業生産指数(予想:前月比▲0.7%)
○16:45   10-12月期仏非農業部門雇用者数速報値(予想:前期比0.3%)
○18:30   12月英貿易収支(予想:114億5000万ポンドの赤字)
○18:30   12月英鉱工業生産指数(予想:前月比0.2%)
製造業生産高(予想:前月比0.5%)
○18:50   メルシュ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○19:00   バイトマン独連銀総裁、講演
○22:30   1月カナダ雇用統計(予想:新規雇用者数変化▲1万人/失業率6.9%)
○22:30   1月米輸入物価指数(予想:前月比0.3%)
○24:00   2月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値、予想:98.0)
○11日03:00   日米首脳、共同会見
○11日04:00   1月米月次財政収支(予想:450億ドルの黒字)
○日米首脳会談(ワシントン)
○12日 独大統領選

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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