★日経平均株価は終日堅調推移も上値の重い展開
前場は、世界的な景況感改善に24日の米国株100ドル超高や1ドル114円に迫る円安に投資家心理が改善し一時上げ幅は300円を超えた。後場からのは200円前半でもみ合い相場となっていたが、引けにかけて上げ幅を拡大した。結局、日経平均株価は前日比269円高の1万9057円と3日ぶりに上昇して終了した。
★東京外国為替市場:ドルは総じて方向感の出にくい展開
ドル/円は、国内勢による買いが一巡し一時113.35円まで下落後、下げ渋る展開となった。ただ、113円後半から114円にかけては利益確定売りが強まるほか、日経平均株価の上げ幅縮小で積極的なドル買いは手控えられた。ただ、引けにかけて株価が強含んだことからややドル買いが強まった。次の材料待ちで目先は方向感の出にくい展開が予想される。ユーロ/ドルは、朝方から1.073ドル前後で動意を欠いた展開となった。なお、トランプ米大統領は『明日は安全保障の重要な日となる』、『われわれは壁を建設する』などと語った。今晩も欧米時間からトランプ大統領絡みの発言で変動幅の大きな動きになる可能性もあるので注意が必要。
★米国株の季節的アノマリーならそろそろ大幅下落?
米国株市場では今週も決算発表が継続する。前週までは強弱混在となっているが、それでも新政権の実際の政策には不透明感が残るほか、個別企業の経営計画に対する横やり介入への警戒感もくすぶっている。米国株には割高感もあり、決算失望が米国株の下落とリスク回避の動きを招く地合いが継続する。過去数年の米国株の季節アノマリーとしては、1月の決算発表シーズンを経て2月上旬にかけて下落が続き、2月上・中旬で底入れ反発に移行する。その後4月から5月にかけて上昇ラリーを辿るパターンとなっている。
★トランプ大統領就任から2日目の発言と措置
トランプ米大統領は就任後、製造業、自動車大手企業の官僚や労働組合のリーダーとの会合を催したほか、選挙で揚げていたとおりの政策実施に向けて着実、かつ速やかにプロセスを続けている。
※トランプ大統領就任後2日目、これまでの発言、措置
●貿易
・TPP脱退について大統領令に署名
・NAFTA、適切な時期に再交渉へ
●税制改革
・非常に大規模な国境税を課す意向だ
・我々は大幅な減税を実施へ
●規制緩和
・我々はビジネスを損ねている規制を大幅に緩和する。75%以上の緩和も可能
●エネルギー
・『キーストーンXLおよびダコタ・アクセス両パイプラインの建設プロジェクトを推進させる2つの大統領令に署名』『両パイプライン、条件交渉の対象に』『米国に建設されるパイプラインには米国製の鉄を使用へ』
●経済
・4%成長を目指す
・製造業の再生を目指す
・全ての税率区分で引き下げを計画
・今後10年間で2500万人の新規雇用を目指す
●最高裁判人事
・最高裁人事、来週にも候補者を発表
●インフラ
・全米で新たな道路、空港、トンネルなどを建設へ
●オバマケア
・オバマケア撤廃に向け大統領令に署名
★欧米イベント
○16:45 1月仏企業景況感指数(予想:105)
○18:00 1月独Ifo企業景況感指数(予想:111.3)
○21:00 MBA住宅ローン申請指数
○23:00 11月米住宅価格指数(予想:前月比0.4%)
○26日00:30 EIA週間在庫統計
○26日01:00 カーニー・イングランド銀行(BOE)総裁、講演
○26日03:00 米財務省、5年債(340億ドル)入札
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