★日経平均株価:円高を嫌気した売りが継続
トランプ米大統領の『保護主義』発言やムニューチン財務長官の『過度に強いドル高は短期的にマイナス』としたドル高牽制発言に1ドル=112円台半ばの円高を嫌気して輸出関連銘柄に売りが出た。ただ、好業績銘柄には押し目買いが入り前引けにかけ下げ渋った。後場からも堅調推移となったが、引けにかけて今晩の欧米株安を警戒した売りに押され下げ幅を広げた。結局、日経平均株価は103円安の1万8787円と続落して終了した。
★東京外国為替市場:ドル/円は112.50-113.00円のレンジ相場
ドル/円は、日経平均株価が一時プラス圏に浮上したことを背景に113.14円まで強含んだが、株高が一服すると112.56円台まで失速した。市場では『112.50円には本邦長期資金の買いが観測されている』との指摘があった。ユーロ/ドルは、1.0755ドルを挟んで方向感の定まらない展開となった。今晩英国最高裁でブレグジットの議会承認をめぐる判決が出ることから、それまでは動きにくい展開となっている。
★米国の新車販売台数の減少要因
米国の自動車メーカーが過去7年間享受してきた新車販売の増加が、マイナスに作用し始めている。これは中古車の供給が過剰となって価格を圧迫しつつあることが背景にある。米国では今年、リース切れに伴って返還される乗用車とトラックは336万台と、33%急増となった2016年に続き増える見通しで、この傾向は強まることになる。
★米国市場では12月の中古住宅販売件数が公表
米国では12月にかけて長期金利が上昇した。FRBによる先行きの利上げ警戒感もあり、金利が一段と上昇する前の駆け込み需要が注目される。一方で先行指標である中古住宅販売成約数は、最新11月に前月比▲2.5%の低下となり、市場予想の+0.5%や10月の+0.1%を下回る悪化となった。長期金利の上昇を受けた住宅ローン金利の急上昇や販売市場での在庫不足などが重しとなっている。参考となる11月実績は、前月比+0.7%の561万戸となり、し上昇の550万戸を上回った、販売価格の中央値は前年同月比で城署しており、需要増が中古住宅市場を下支えした。12月については、在庫の減少が続いていることから、伸び悩む可能性があり、11月実績をやや下回る可能性がある。
★欧米イベント
○17:00 1月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:53.4)
○17:00 1月仏サービス部門PMI速報値(予想:53.2)
○17:00 ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
○17:30 1月独製造業PMI速報値(予想:55.4)
○17:30 1月独サービス部門PMI速報値(予想:54.5)
○18:00 1月ユーロ圏製造業PMI速報値(予想:54.8)
○18:00 1月ユーロ圏サービス部門PMI速報値(予想:53.8)
○20:00 トルコ中銀、政策金利発表(予想:8.50%に引き上げ)
○未定 南アフリカ準備銀行(SARB)、政策金利発表(予想:7.00%で据え置き)
○24:00 12月米中古住宅販売件数(予想:前月比▲1.8%/年率換算551万件)
○24:00 1月米リッチモンド連銀製造業景気指数(予想:7)
○25日01:00 プラート欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○25日03:00 ラウテンシュレーガーECB専務理事、講演
○25日03:00 米財務省、2年債(260億ドル)入札
○ブレグジットの議会承認をめぐる英最高裁判決
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