★日11月鉱工業生産確報:速報値と同じ
経済産業省が発表した11月の鉱工業生産動向(確報)で、生産指数(2010年=100、季節調整済み)は前月比で1.5%上昇となり、速報値と同じとなった。
★日経平均株価は円高を嫌気した売り優勢
20日米大統領就任式に加え17日夜予定のメイ英首相の英EU離脱『ハードブレグジット』警戒のポンド売り等リスク回避の円買いに前場寄り付き直後に1ドル=113円台後半の円高を嫌気した売りに一時前日比246円の安値を付けた後、下げ幅を縮めて前引けた。後場から113円台半ばへの円高を嫌気して先物9習同で下げ幅を広げた。結局、前日比281円安の1万8813円と続落して終了した。
★東京外国為替市場:ドルが午後から総じて弱い展開
ドル/円は、日経平均株価が280円超下落したことでリスク回避の売りが進行した。トランプ次期米大統領が13日のWSJとのインタビューのなかで『中国が人民元を押し下げているためドルが既に高過ぎる』と述べたと報じられたことが売り材料視された面もあり、前日安値の113.61円を下抜けて113.33円まで値を下げた。ユーロ/ドルは今日の高値を更新し、足元では1.0645ドルまで値を切り上げている。今晩のメイ英首相の演説を前に『ハード・ブレグジット』懸念で、ポンドは買いづらい展開が続く。また、20日のトランプ政権発足までドル買いにも動きにくいため、消去法的にユーロ選好の地合いとなっている
★英メイ首相の演説内容:市場が何処まで織り込んでいるかが焦点
英首相府は、英メイ首相が離脱交渉の12の主要目的を表明すると説明した。それには移民をめぐる権限の全面的な回復や立法権限を英議会に戻すこと、英国の法律に対する欧州司法裁判所の管轄権を終わらせることなどが含まれる公算が大きい。単一市場撤退を見込んでいると述べる一方で、EU 離脱後の関税同盟についてそれほど明確にせず、部分的に参加する混合形態が最良の選択肢であることを示唆するも込み。英国が世界中の国々と自由に貿易出来るよう目指すという方向性は明確にする。
市場がポジティブとして受け入れるのか、それともハードブレグジットとして受け入れるのかが焦点となる。
★米国市場では本格化する10-12月期決算発表が注目
今週から1月後半にかけては、①決算見合いでの割高警戒、②ドル高や金利上昇などによる収益見通しの慎重化リスク、③決算発表期間中の自社株買い停止などを懸念した早めの利益確定売りが意識される。米国株下落はドル/円の短期的なスピード調整によるリスク回避の円高材料にもなる可能性も残っている。
★欧米イベント
○16:45 11月仏財政収支
○18:30 12月英消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.3%/前年比1.4%)
小売物価指数(RPI、予想:前月比0.4%/前年比2.3%)
○18:30 12月英卸売物価指数(PPI、食品とエネルギーを除くコア指数、予想:前年比2.2%)
○19:00 1月独ZEW景況感指数(予想:18.4)
○19:00 1月ユーロ圏ZEW景況感指数
○21:00 モルガン・スタンレー第4四半期決算
○22:30 1月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:8.50)
○22:45 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、講演
○メイ英首相、欧州連合(EU)離脱に関する重要な演説(20:45からの予定)
○世界経済フォーラム年次総会(ダボス、20日まで)
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