★日経平均株価は円高を嫌気した売り優勢
為替市場で円高が進行したことを受けて輸出関連株を中心に売りが先行したものの、その後は円高が一服したため次第に下値も堅くなった。結局、前日比66円安の1万9454円と続落して終了した。
★東京外国為替市場:ドル/円は上値の重い展開に終始
ドル/円は、日経平均株価は下げ幅を縮小したものの、時間外取引の欧米株式先物がマイナス圏で推移していることや、米長期金利の低下でリスク回避的な円買いは弱まっていない。また、116円台ではやや上値の重い展開となっている。一部の市場参加者では、トランプ次期政権の政策について『期待はあるが不安も強い』とし、20日の政権発足まではドルは114.50円から117.50円のレンジを想定しているとの声も聞かれる。ユーロ/ドルは、引き続き米長期金利にらみの展開となっている。米長期金利は低下しているが、反転期待もあってややドル買いに振れやすい。一方、足元のユーロ売りポジションの整理に伴うショートカバーは一服している。
★昨日のドル安は投機筋 VS 中国当局の副産物
5日の為替市場ではドル安が進行した。市場では『オフショア人民元の上昇がドル売りのトリガーになった』との見解が聞かれた。人民元の急上昇の要因となったのが、香港市場での人民元の調達コストの上昇だった。5日の人民元のインプライド翌日物預金金利は90%台まで上昇し、本日も100%超の水準で高止まりしている。調達コストが上昇した結果、人民元の売り持ち解消が進み、オフショア人民元は5日に約2カ月ぶりの高値を更新した。ただ、こうした動きは『長期的な中国の通貨政策とは関係ない』との見方が有力となっている。中国当局は穏やかに人民元安が進むことはむしろ歓迎だが、投機的な動きから一気に元安に進むのは容認しないというスタンスを示すことが目的だった。市場では『当局は急激な元高に誘導することで投機筋をこらしめることが出来れば目的は達成されるため、今回のような措置は一時的なものになるだろう』との声も聞かれる。
★米国市場では12月の雇用統計が公表
年末商戦向け臨時雇用の一段落や、1月20日以降の新政権の具体的な政策始動待ちなどにより、新規雇用の手控えが警戒される。銃撃な金利上昇やドル高を受けた企業収益の先行き悪化警戒により、企業が新規採用を見送っている可能性がある。過去の12月雇用統計については、季節調整などで予想から大きくかい離する波乱パターンも見られた。ただ、同じ12月のISM製造魚鵜景況指数では『雇用』が53.1となり、前月の52.3から改善した。
★欧米イベント
○16:00 11月独小売売上高指数(予想:前月比▲0.9%)
○16:00 11月独製造業新規受注(予想:前月比▲2.4%)
○16:45 11月仏貿易収支(予想:48億ユーロの赤字)
○16:45 11月仏経常収支
○17:15 ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
○19:00 12月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲5.1)
○19:00 11月ユーロ圏小売売上高(予想:前月比▲0.4%/前年比1.9%)
○20:15 メルシュ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○22:30 11月米貿易収支(予想:454億ドルの赤字)
○22:30 12月米雇用統計(予想:非農業部門雇用者数変化17万5000人/失業率4.7%)
○22:30 11月カナダ貿易収支(予想:16億カナダドルの赤字)
○22:30 12月カナダ雇用統計(予想:新規雇用者数変化▲2500人/失業率6.9%)
○24:00 12月カナダIvey購買部協会景気指数
○24:00 11月米製造業新規受注(予想:前月比▲2.3%)
○7日01:15 エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演
○7日03:00 ラッカー米リッチモンド連銀総裁、講演
○7日05:30 カプラン米ダラス連銀総裁、講演
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