FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

★中国12月財新サービス業PMI:前月上回る

中国の12月財新サービス業PMIは、53.4で11月実績の53.1を上回った。

直近製造業PMIが良好な結果だったことから、11月実績を上回ったものの市場への影響は限定的だった。

 

★日12月自動車販売台数:前年比増の結果

日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した12月の新車販売台数(軽自動車除く)は264,938台、前年比+10.8%となった。11月は273,042台、前年比+13.9%だった。

全国軽自動車協会連合(全軽自連)が発表した12月の軽自動車新車販売台数は132,598台、前年比+1.7%となった。11月は144,560台、前年比▲3.0%だった。

 

★日経平均株価:利益確定売りと円高を嫌気され下落

前場は、前日に大きく上昇した反動が出たほか、為替市場で円高が進んだ影響から輸出関連株などが売りに押された。下値では押し目買いが入り底堅い動きとなっていたが、午後に先物にまとまった利益確定売りが出て現物株を押し下げ、1ドル=116円台の円高も嫌気されて売りが優勢となった。結局、前日比73円安の1万9520円と反落して取引を終了した。

 

★東京外国為替市場:米長期金利低下で総じてドル安

ドル/円は、米長期金利低下幅を広げるなか、一時116.05円まで下押しした。ただ、昨年12月30日安値116.05円が目先のサポートとして意識されると一旦116.50円台まで下げ渋った。ユーロ/ドルは、全般ドル安が進むなか、一時1.0563ドルと日通し高値を付けた。ただ、その後はドル売りが一服した影響から上値が重くなった。

 

今週から来週にかけての米FRBメンバーによる発言に注意

現在は米トランプ新政権による財政出動観測などにより、米FRBの利上げペース加速が焦点になっている。市場の想定以上の利上げ回数増加が示唆されるようならドル高が維持される一方、米国株は高値警戒感から下落基調へと作用しやすい。また、リスク回避の動きによりクロス円主導で円高を促す可能性もある。さらに今後の米FRBメンバーの発言で、ドル高に対する現状認識や先行きのけん制リスクなども注視される。

 

★米国市場では12月ADP雇用統計と週間の新規失業保険申請件数あ公表

年末商戦向け臨時雇用の一段落や、米トランプ新政権の具体的な政治始動待ちなどにより、新規雇用の手控えが警戒される。急速な金利上昇やドル高が進行したため、企業収益の先行き悪化警戒により、企業が新規採用を見送る可能性が高い。ただ、同じ12月のISM製造業景況指数では『雇用』が53.1となり、前月の52.3から改善した。新政権への政策期待や原油価格上昇による資源エネルギー業界のリストラも一服となり、底堅さを示す可能性も残る。

 

★米国市場では12月ISM非製造業景況指数が公表

12月については、消費者信頼感指数などが記録的な改善となった。米トランプ新政権への政策期待や年末商戦などが12月の内需サービス部門の支援材料となりやすい。ただ、12月は金利の上昇やガソリン価格上昇傾向となったことから、家計にはマイナス要因となる。先行きの米FRBの利上げによる金利上昇観測から住宅、自動車などに駆け込み需要を喚起させているが、先行きのローン金利上昇が圧迫材料となる可能性が残る。

 

★欧米イベント

○17:15   12月スイス消費者物価指数(CPI、予想:前月比▲0.1%)
○18:30   12月英サービス部門PMI(予想:54.7)
○19:00   11月ユーロ圏卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.3%/前年比▲0.1%)
○21:30   12月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)
○22:00   ホールデン英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○22:15   12月ADP全米雇用報告(予想:17万5000人)
○22:30   前週分の米新規失業保険申請件数(予想:26万件)
○22:30   11月カナダ鉱工業製品価格(予想:前月比0.5%)
○22:30   11月カナダ原料価格指数(予想:前月比▲1.8%)
○24:00   12月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数(総合、予想:56.8)
○6日01:00   EIA週間在庫統計
○米財務省3年、10年、30年債入札条件

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