★豪中央銀行が政策金利を現状据え置きを決定
オーストラリア準備銀行(豪州中銀)は、政策金利を現行の1.50%に据え置くことを決めたと発表した。市場予想通りとなった。声明では、『政策スタンスを変更しないことが経済の持続可能な成長と、時間をかけてインフレ目標を達成することに一致すると判断』、『豪ドルは最近下落したが、過去2年間にわたるレンジ内のまま』、『インフレ率は低いままで、CPIと基調インフレが2%をわずかに下回っている』などと伝わったが、前回とほぼ同じ内容だったこともあり、豪ドルに影響は出なかった。
★日経平均株価:日本株は底堅い展開に終始
前日の米NYダウ148ドル安を受けてやや売られて始まった。しかし、国内企業の好業績や円安を手掛かりにした買いが次第に優勢となり、トヨタなど輸出関連株に買いが入ったため、プラス圏を回復した。連休の谷間で積極的な売買は手控えられたが月初積み立て投信などの資金が流入し相場全体を支えた。結局、40円高の2万2508円と小幅3日続伸して終了した。
★東京外国為替市場:市場参加者少なく方向感のない展開
ドル/円は、日経平均株価を睨みながら109.30円台を中心とした狭いレンジ相場となった。大型連休の谷間で市場参加者が通常より少なく、商いは薄かった。午後からも方向感に乏しい値動きが続いた。また、今日から始まるFOMCを見極めたいとのムードが強く、積極的な売り買いは手控えられた。ユーロ/ドルは、ECBによる金融政策正常化は遅れるとの思惑を背景としたユーロ売り・ドル売りが続き、一時1.2067ドルまで下げた。イタリアで再選挙の可能性が浮上しており、政局先行き不透明感が強まっていることもユーロの重石となった。
★今週のドルは底堅い動きになりやすい
貿易摩擦への懸念が緩和したほか、良好な米国の企業決算や大規模な買収報道を好感しリスク選好の動きやドルが底堅く推移すると見る。ネット通販大手のアマゾンは良好な決算を受けて、株価は史上最高値を更新する勢いとなっている。また、T-モバイルがスプリントと買収合意に達した。今週は、米FOMC会合、米雇用統計の発表が予定されている。今回の会合では、金利を据え置くと見られているが、6月の追加利上げは90%以上織り込まれている。米4月雇用統計で、引き続き労働市場のひっ迫が確認されると、利上げをさらに確実にし、ドル買い材料となりやすい。
★米国市場ではISM製造業景況指数が公表
4月ISM製造業景況指数は58.5と、3月の59.3を下回る見通しとなっている。ただし、4月20日に発表された4月フィラデルフィア連銀製造業軽挙指数は市場予想に反して堅調となったため、市場予想を上振れる可能性もある。
★4月24日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高
(4月17日) ⇒ (4月24日)
・円 :+2,591 ⇒ +583
・ユーロ :+151,476 ⇒ +130,594
・ポンド : +47,702 ⇒ +37,365
・豪ドル :▲10,155 ⇒ ▲3,396
★欧米イベント
○17:30 3月英消費者信用残高(予想:14億ポンド)
○17:30 3月英マネーサプライM4
○17:30 4月英製造業購買担当者景気指数(PMI、予想:54.8)
○18:20 ロウ豪準備銀行(RBA)総裁、あいさつ
○21:30 2月カナダ国内総生産(GDP、予想:前月比0.3%)
○23:00 3月米建設支出(予想:前月比0.5%)
○23:00 4月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数(予想:58.4)
○2日03:30 ポロズ・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁、講演
○2日05:30 アップル第2四半期(1-3月期)決算
○米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
○フランス、ドイツ、南アフリカ、ブラジル、メキシコ(レーバーデー)、休場
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