★日経平均株価:半導体関連中心に売り広がる
半導体関連株を中心に安く始まったものの、売り一巡後は徐々に下げ幅を縮小した。外国為替市場で円安・ドル高を好感した買戻しが入り一時プラス圏を回復した。結局、前日比29円安の2万2162円と6日ぶり反落して終了した。
★東京外国為替市場:投機筋の円買いの巻き戻しで底堅い展開
ドル/円は、日米首脳会談を無難に通過したことで投機筋の円ロングまき戻しの円売りや仲値決済に向けた国内輸入企業からの円売り・ドル買いが膨らんだ。投機筋は17-18日の日米首脳会談で米国が円安をけん制するとの警戒感からリスク回避の円買いに動いていた。しかし、日米首脳会談は、通商問題で日本は多国間を、米側は2国間協定を主張、認識ギャップを露呈したものの安倍・トランプ両首相の友情と信頼により懸念された円安牽制はなく、円ロングの巻き戻しを余儀なくされた。しかし、午後に日経平均株価が再びマイナス圏まで下げるなどさえない動きとなった。ユーロ/ドルは、1.2340ドル近辺でのもみ合いとなっており、欧州勢の参入待ちに様相となっている。
★アイルランド国境を巡る問題で離脱交渉は難航
英国のEU離脱後に北アイルランドとアイルランド共和国との国境での税関検査を回避する方法を探すことは、英国とEUの交渉担当者が離脱合意を目指す上で最大の障害になりつつある。双方はいずれも、最終的な通商合意からより良い選択肢が出てこない場合にに備え、アイルランドに関して『バックストップ』措置を離脱条約に含める必要性では一致しているが、その内容では講義できていない。アイルランド国境を巡る重要な問題が離脱交渉をさらに難しくしている。
★米国の良好な経済指標受け米長期金利上昇傾向
昨日米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比1000件減の23.2万件と3週間ぶりの低水準となった。市場予想23.0万件は小幅上回ったものの、労働市場の強さが確認された。また、失業保険継続受給者数は186.3万人と、前回187.8万人から減少も、市場予想184.5万人は上回った。 同時刻に発表された米国の4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は23.2と、低下予想に反して、3月22.3から上昇した。 この経済指標を受け米10年物国債利回りは2.9%台へ上昇した。
★商品の値上がりで米国債金利は急上昇
米10年国債の利回りが19日に2.93%まで上昇し、2月21日に付けた2.957%の年初来高水準まで0.027%に迫った。商品価格が数年ぶりの水準まで上昇し、これが特に期間長めの米国債の重石となっている。5年債から30年債にかけてイールドカーブは今月5日以降スティープ化(急右上がり)した。商品の値上がりで物価上昇圧力が増すかもしれないとの見通しで、米インフレ連動債10年債が示すブレークイーブンレートは19日に2.19%と2014年以来の高水準に達した。
★欧米イベント
○15:00 3月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比0.2%)
○18:30 サンダース英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○21:30 2月カナダ小売売上高(予想:前月比0.4%/自動車を除く前月比0.4%)
○21:30 3月カナダCPI(予想:前月比0.4%/前年比2.4%)
○22:40 エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演
○23:00 4月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値、予想:▲0.1)
○21日02:45 日米財務相会談
○20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン)
○21日 国際通貨金融委員会(IMFC、ワシントン)
○21日 国際通貨基金(IMF)・世界銀行合同開発委員会(ワシントン)
○22日 先進7カ国(G7)外相会合(カナダ・トロント、24日まで)
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