★4月8-14日分の対外及び対内証券売買契約等の状況
国内の投資家は対外中長期債は7976億円の買い越しとなり、買い越しは3週間ぶりの買い越しとなった。対外株式は2144億円の買い越しとなり、買い越しは3週連続となった。また、海外投資家は対内株式は3083億円の買い越しとなり、買い越しは3週連続となった。中長期債は4227億円の買い越しとなり、買い越しは3週間連続となった。短期債は1兆7424億円の売り越しとなり、売り越しは2週間ぶりとなった。
国内投資家は3月下旬から対外株式投資を継続している。また、対外債券投資も米長期金利が落ち着いてきていることから、3週間ぶりの買い越しとなるなど対外債券についても投資が再開されてきた。この動きは円売り・ドル買いにつながりやすい。また、海外投資家は3月下旬から日本株投資が再開されており、このところの日本株上昇のけん引となっている。対内債券投資も継続している。短期債は短期のスワップ取引に絡んだ売買中心となっており、週毎に売り買いが交錯している。
★日経平均株価:利益確定売りに上値重い展開
日米首脳会談で対米貿易黒字に対する強硬な批判がなかったとの見方から、無難に通貨したことにより全般に買い安心感が広がった。また為替市場でやや円安・ドル高が進んだことも相場の支援材料となった。海外ヘッジファンド中心に買い戻しが優勢となり一時200円を超えた。ただ、後場からは財務省スキャンダルなど国内政治の不透明感や前日までの4日続伸で500円近く上昇しただけに利益確定売りに押される展開となった。結局、前日比33円高の2万2191円と小幅ながら5日続伸で取引を終了した。
★東京外国為替市場:ドルの上値も重い展開
ドル/円は、日米首脳会談でトランプ米政権から為替や通商問題で強い要求がなったことが好感され、一時107.51円まで上昇した。また、日経平均株価が一時200円超高となったことも、リスク選好の円売りとなった。午後から日経平均株価の上げ幅縮小から、じり安となり107.40円台での値動きとなった。ユーロ/ドルは、1.23ドル台後半で方向感の欠く値動きとなった。欧州勢待ちの様相となっている。
★欧州市場では2月ユーロ圏経常収支を公表
ユーロ圏の2月貿易収支は200億ユーロの黒字が予想されている。1月の経常黒字額は減少したものの、前年1月の経常収支は小幅な赤字だったことを考慮すると、経常黒字額の減少は季節的なものと見られる。2月については貿易収支の改善が予想されることから、黒字額は1月実績を上回る可能性が高い。
★世界の債務負担が過去最大:中国がリスクに
国債通貨基金(IMF)は、世界の債務負担が過去最大の164兆ドルに膨らんだと発表した。今後、各国は景気後退や金融引き締めの際に、一段と難しい対応を迫られる可能性がある。IMFの最新の『財政モニター』報告書によれば、世界の公的・民間債務2016年、世界のGDPの225%相当となった。中国を中心に民間債務が急増しており、世界全体の負債を押し上げている。世界的な金融危機以降における民間債務増大のほぼ4分の3を中国が占めている。
★米地区連銀経済報告(ベージュブック)の中身
FRBは3月から4月上旬の情報をもとにダラス地区連銀が作成したベージュブックを公表した。全米12地区の経済活動が緩やかまたは緩慢な成長が継続している。ただ、楽観的な見通しが維持されたものの、トランプ政権が導入した鉄やアルミニウムの輸入制限の影響を全米で懸念が表明された。物価も輸入制限が響き、とくに鉄鋼価格が上昇した。建築材などの価格の上昇が指摘された。企業はさらなる価格の上昇を予想している。雇用に関しては広範な拡大が続くものの、賃金の伸びは緩やかにとどまった。この結果を受けて、6月の追加利上げが後押しされ米長期金利が上昇した。
★欧米イベント
○17:00 2月ユーロ圏経常収支(季節調整済み)
○17:30 3月英小売売上高指数(自動車燃料含む、予想:前月比▲0.6%/前年比1.9%)
○21:00 ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
○21:30 前週分の米新規失業保険申請件数(予想:23万件)
○21:30 4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:21.0)
○22:30 クオールズFRB副議長、米上院銀行委員会で証言
○23:00 3月米景気先行指標総合指数(予想:前月比0.3%)
○20日01:30 カンリフ・イングランド銀行(英中銀、BOE)副総裁、講演
○米財務省2年、5年、7年債入札条件
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