★日経平均株価:日米首脳会談などを控え様子見ムード
米英仏によるシリアへの軍事行動は1回限りで終了したとの見方が広がる中、シリア情勢に対する警戒感が後退した。海外勢などから買いが中心となり、一時上げ幅は100円を超える場面も見られた。今週から本格化する日米企業の決算発表や、17-18日の日米首脳会談に対する警戒感などから、日本の株高や円安・ドル高への慎重ムードが見られている。結局、前週末比56円高の2万1835円と続騰して取引が終了した。
★東京外国為替市場:明日からの日米首脳会談を控えドル上値重い
ドル/円は、週末に米英仏がシリアにミサイル攻撃を実施したものの、米政府がさらなる攻撃を否定したことでドル買い・円売りが先行し、107円台半ばで取引が始まった。しかし、明日から始まる日米首脳会談を控え、トランプ米政権の保護主義的な通商政策に対する警戒感から持ち高調整などのドル売り・円買いが入り、107.20円前後へ下落した。午後もこの流れが続いて107.10円台での動きとなった。ただ、107.00円が視野に入るとドルを買い戻す動きも見られた。ユーロドルは1.2335ドル前後で方向感のない値動きとなった。欧州勢待ちの様相となっている。
★中国は米国からの圧力でも予想を上回る成長になるか
17日日本時間11時に、国家統計局から1-3月期の国内総生産(GDP)が発表されれる。同時刻に3月小売売上高や工業生産などの統計も示されるほか、調査に基づく失業率の月次公表も開始される。1-3月期の成長率が市場予想通り6.8%なら、17年10-12月(第4四半期)と同じ伸びとなる。17年通年の成長率は6.9%だった。中国ではトランプ政権が仕掛ける構えの貿易戦争や膨大な債務、規制当局による取締りなどが重石となると見られているだけに、中国景気の底堅さが確認される。
★4月10日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高
(4月3日) ⇒ (4月10日)
・円 : +3,572 ⇒ +2,761
・ユーロ :+134,381 ⇒ +147,463
・ポンド : +40,338 ⇒ +43,019
・豪ドル : ▲75 ⇒ ▲2,796
ドル/円は若干円ロング(円買い・ドル売り)が減少したものの、ほとんどニュートラルの状態となっており、短期時筋は様子見ムードを強めている。一方で、ユーロロング(ユーロ買い・ドル売り)のポジションが高水準で推移していることから、ユーロ高を抑制している。
★米国市場では3月小売売上高を公表
2月実績は前月比▲0.1%減となり、市場予想は+0.3%だった。3ヵ月連続で減少した。ただ、自動車やガソリン、建材、食品サービスを除いたコア売上高は前月比+0.1%だった。3月については2月に減少した反動で増加する見込み。減税効果もあることから、市場予想の前月比+0.3%は妥当な水準となる。
★欧米イベント
○15:00 3月独卸売物価指数(WPI)
○15:30 3月インド卸売物価指数(WPI、予想:前年比2.50%)
○16:00 2月トルコ鉱工業生産(予想:前月比0.1%)
○16:00 1月トルコ失業率
○16:15 3月スイス生産者輸入価格
○17:10 雨宮日銀副総裁、講演
○19:45 バンク・オブ・アメリカ(BOA)第1四半期決算
○21:30 4月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:18.6)
○21:30 3月米小売売上高(予想:前月比0.4%/自動車を除く前月比0.2%)
○23:00 2月米企業在庫(予想:前月比0.6%)
○23:00 4月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数(予想:70)
○17日01:00 カプラン米ダラス連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
○17日02:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○17日05:00 2月対米証券投資動向
○16-17日 3月ロシア鉱工業生産(予想:前年比1.3%)
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