★中国3月貿易収支:市場予想を大幅下回る
3月の中国貿易収支は298億元(49億8000万ドル)の赤字となり、市場予想の1810億元(275億ドル)の黒字より大幅に弱い結果となった。
3月の輸出は人民元建てで前年同月比9.8%減少となり、市場予想の8.0%増を下回った。輸入は人民元建てで前年同月比5.9%増となり、市場予想の7.5%増を下回った。
★日経平均株価:リスク回避の動き後退で買い優勢
世界貿易摩擦が最悪期を過ぎたとの受け止めが浮上し、シリア情勢もひとまず小康状態となったことで、投資家のリスク志向改善を見越した買いが入った。また、外国為替市場で円安進行したことで輸出関連株が広く買われた。東証が発表した投資部門別売買動向によると、海外投資家は4月第1週(2~6日)に日本株を2週連続で買い越した。11週連続で売り越していた3月第3週までとは、様相が変化してきた。結局、前日比118円高の2万1778円と3日ぶりに反発して終了した。
★東京外国為替市場:NYダウ先物が下げ幅を縮小するとドル買い
ドル/円は、新規の取引材料は伝わっていないものの、NYダウ先物が下げ幅を縮小したことなどを支えにドル買いが入った。107.50円に観測されていたストップロスの買い注文を巻き込んで、一時107.58円と2月27日以来の高値を更新した。ユーロ/ドルは、1.2325ドルを挟んだ小動きが続いていたが、15時過ぎに1.2315ドルと小幅に値を下げた。欧州勢待ちの様相となっている。
★米国で賃金の伸びを抑制する高齢化や国際競争が抑制
労働者の賃金は向こう数年で緩やかに上昇する見通し。ただ、エコノミストは生産性の伸び悩み、高齢化、国際競争という強力な要因が賃金の伸びを抑えており、そうした状況が低失業率の環境でも長引く可能性がある。失業率が17年ぶり低水準にあるにも関わらず、何故賃金は伸び悩んでいるのだろうか。これは9年近くにわたる景気拡大について、未だに解けない謎となっている。
★米国市場では4月ミシガン大学消費者信頼感指数が公表
3月改定値は101.4で2月実績の99.7を上回った。ただし、参考指標となる3月のCB消費者信頼感指数は127.7で2月実績の130を下回っていた。CBの消費者信頼感は歴史的に高い水準を維持しているものの、ピークは過ぎたと見られている。この結果をもとにすると、4月ミシガン大学消費者信頼感指数は3月実績をやや下回る可能性が高い。
★欧米イベント
○15:00 3月独消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.4%)
○18:00 2月ユーロ圏貿易収支(季節調整前)
○20:00 JPモルガン・チェース第1四半期決算
○21:00 シティ・グループ第1四半期決算
○21:00 ウェルズ・ファーゴ第1四半期決算
○21:00 ローゼングレン米ボストン連銀総裁、講演
○22:00 ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○23:00 4月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値、予想:100.5)
○14日02:00 カプラン米ダラス連銀総裁、講演
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