FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日本3月新車販売台数:前年比で新車販売台数は減少

日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した3月の新車販売台数(軽自動車を除く)は438,084台、前年比▲4.9%となった。2月は296,665台、前年比▲4.9%だった。また、全国軽自動車協会連合会(全軽自連)が発表した3月の軽自動車新車販売台数は229,191台、前年比▲0.7%となった。2月は177,213台、前年比+2.6%だった。

 

3月日銀短観:企業セインチメントは悪化傾向

日銀短観では、大企業・製造業DIは8四半期ぶりの悪化となった。大企業・非製造業DIは6四半期振りの悪化となり、市場予想より若干弱めとなった。足もと3月の数字は中堅・中小にはセンチメント悪化の波はまだ及んでいない。しかし先行き6月の数字は、規模・製造、非製造に関係なく全てで悪化した。設備投資については、初回の2018年度のため、弱めの見立てのスタートとなるが、中小の弱めの設定が目立つものの、規模に関係なく、製造業は比較的しっかり目の数字となった。また、大企業・製造業の事業計画想定為替レートは、2017年度通年で110.67円であり、現在の106円台かあすると円高の織り込みが弱い。さらに2018年度は通年で109.66円であり、こちらも読み込みが弱い。

 

日経平均株価:上値の重さを嫌気した売りで引けにかけて下落

日銀短観で大企業全産業の設備投資計画が前年度比2.3%増となり、市場予想の1.0%増を上回ったことが好感された。市場では『本邦機関投資家から新年度の新規資金が持ち込まれた』との指摘もあり底堅い展開となった。後場に上値の重さが嫌気した個人投資家などの利益確定売りが優勢となり、大引けにかけて下げに転じた。結局、前週末比65円安の2万1388円と反落して終了した。25日線を維持出来ず安値引けとなった。

 

東京外国為替市場:日経平均株価が下落に転じると円買い優勢に

ドル/円は、106.35円前後でしばらく方向感が出なかったが、日経平均株価が140円超高から下げに展示、60円超安の安値引けとなると106.29円付近まで小幅に下げた。ユーロ/ドルは、先週末高値の1.2331ドル手前で上値の重さを確認すると、次第に上値を切り下げ、一時1.2313ドルまで弱含んだ。

 

4月はNYダウは上昇する傾向が強い

べスポーク・インベストメント・グループが過去100年の相場を分析したことろ、NYダウは月別で3番目に高い月である。3分の2の確率で上昇し、平均上昇率は1.3%高だった。また、フォーブスも4月は株式が高いと解説している。1950年以降、上昇した年は47、下がった年は27だった。今週3日にNY証券取引所にIPO(新規株式公開)するSpotifyが注目されている。音楽ストリーミング・サービスの大手だが、証券取引所に直接上昇する。幹事証券会社が割り当てを投資家に配分する一般的なIPOではないため、初値と初日の株価動向が注目を集めている。

 

中国が米国に報復関税を発表:チキンゲームの始まり

トランプ政権は鉄鋼・アルミニウムの輸入関税に加え、米国の知的財産権が広く侵害されているとして中国製品約500億ドル相当への関税賦課計画も3月に発表した。中国は米国による輸入関税に対抗し、特定の果物や豚肉製品を中心に米国からの輸入品100品目余りに対する関税の扱いを2日付で変更した。ただ、中国は米国からの輸入額のごく一部にとどまり、中国に大量に輸入される大豆などの農産物はこれまでのところ対象に入っていない。しかし、中国側は関税賦課計画が進められれば、追加策を講じる構えを示している。

 

米国市場では3月ISM製造業景況指数が公表

2月実績は60.8に改善した。景況指数は2016年1月の47.8で底打ちしたが、60超の水準を長く維持することは難しいと見られる。新規受注、輸出などの項目は2月実績を下回る可能性があり、市場予想60.0に届かない場合、利上げペース加速の思惑は後退し、ドル売り材料となりやすい。

 

欧米イベント

○23:00   2月米建設支出(予想:前月比0.4%)
○23:00   3月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数(予想:60.0)
○2-7日   3月ブラジル貿易収支
○ドイツ、スイス、フランス、英国(以上、イースターマンデー)、南アフリカ(ファミリーデー)、休場

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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