FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日経平均株価:連休控え利益確定売りに押される

前日までの5日続伸で約4ヵ月ぶりの高値圏にあり過熱感が出ていた。そのため、米国市場のイースター連休を控え海外投資家の利益確定売りに下げ幅を広げ、一時下げ幅を210円まで下落した。結局、前日比187円安の2万2090円と6日ぶりに反落して終了した。4月第2週の海外投資家は1214億円の週連続の買い越しとなった。

 

東京外国為替市場:国内輸出企業からのドル売りが継続で上値重い

ドル/円は、高値圏が続いていることで国内輸出企業からのドル売り・円買いが継続的に入り、111.90円付近まで下落した。米財務省の為替報告書で日本の為替操作国再認定を警戒した動きもあった。午後になってもこの流れが続いたが、下押しが限られるとファンド勢のショートカバーやロングメイクなどでドルを買い戻す動きも見られ、111.90円前後で一進一退となった。ユーロ/ドルは、明日から始まる連休を前に持ち高調整のユーロ買い・ドル売りに押し上げられて、1.1300-05ドルに水準を切り上げた。

 

景気次第で消費増税の『再々延期』の可能性も

自民党の萩生田光一幹事長代行は18日のインターネット番組で、10月予定の消費増税について「次の6月の日銀短観をよく見て、これは本当にこの先危ないぞという所が見えてきたら、崖に向かってみんなを連れて行く訳にはいかず、そこは違う展開がある」と景気次第で消費増税の「再々延期」の可能性もあり得るとの考えを示した。

ちなみに4月ロイター短観では、製造業の景況感がさらに悪化した。DIは前月比2ポイント低下のプラス8と2016年9月以来の低水準に落ち込んだ。景況感の悪化は6ヵ月連続となった。中国経済の減速などの影響が色濃く出ている。非製造業DIは前月比2ポイント改善したものの、プラス24にとどまり2月に大きく悪化した後の反発力は弱い。人手不足に伴うコスト増などが足を引っ張っており、いずれの業種も全円までの勢いは見られない。

 

英国では新党ブレグジット党が支持率トップ

欧州連合(EU)が5月23日から26日に実施する欧州議会選挙に英国が参加する場合を想定した世論調査の結果が17日に公表された。発足間もない新党「ブレグジット(英EU離脱)党」が27%の支持を獲得した。メイ首相率いる与党・保守党を引き離してトップとなった。最大野党の労働党が22%の支持を集めて2位となり、保守党は15%で3位だった。調査会社ユーガブが15、16の両日、英国内の成人1855人を対象に調べた。
英国は3月末にEUから離脱する予定だったが、メイ首相が準備不足を理由に延期を要請した。EUが10月末までの先送りを決めたため、有権者の間で政府・与党に対する不満が高まっている。この状況で解散総選挙となると、保守党が惨敗する可能性が高いことから、自ら墓穴を掘る解散総選挙は回避されそうだ。

 

今晩ロシア疑惑総裁の報告書に関する質問に答える

米ウォールストリート・ジャーナル紙によると、ウィリアム・バー米司法長官は米東部時間18日午前9時30分(日本時間午後10時30分)に記者会見を開き、ロバート・モラー特別検察官が提出したロシア疑惑捜査の報告書に関する質問に答える。司法省によると、約2年前にモラー氏を特別検察官に任命し、捜査を監督したロッド・ローゼンスタイン副長官も出席する予定となっている。バー氏は 400ページ近い報告書について、編集を加えたものを18日に公表すると言明している。バー氏と側近はここ3週間、報告書を精査して機密性の高い情報など一部を塗りつぶす作業にあたってきたという。

 

米国市場では3月小売売上高が公表

2月実績は前月比▲0.2%と減少した。食品や建築資材で落ち込みが目立った。3月については前月比+0.8%と、2月に減少した建材、食品、飲料店、電気製品の売上高が反動で増加するとみられている。雇用や所得閑居うは特に悪化していないことから、全体的な売上高はプラスとなる見込み。昨年12月は予想外に落ち込んだ(前月比▲1.6%)ことから、引き続き個人消費の動向が材料視される。市場の予想に沿う結果となった場合、株高・ドル高の相場展開となる可能性が残る。

 

米国市場では4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が公表

米4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数(景況調査)は11.0と、3月の13.7をやや下回る見込みとなっている。今年2月には約3年ぶりにマイナスとなったことから、指標の下振れが警戒されている。

 

欧米イベント

○15:00   3月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比0.2%)
○16:15   4月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:50.0)
○16:15   4月仏サービス部門PMI速報値(予想:49.8)
○16:30   4月独製造業PMI速報値(予想:45.0)
○16:30   4月独サービス部門PMI速報値(予想:55.1)
○16:30   3月スウェーデン失業率(予想:6.6%)
○17:00   4月ユーロ圏製造業PMI速報値(予想:47.9)
○17:00   4月ユーロ圏サービス部門PMI速報値(予想:53.2)
○17:30   3月英小売売上高(自動車燃料含む、予想:前月比▲0.3%/前年比4.6%)
      英小売売上高指数(自動車燃料除く、予想:前月比▲0.3%/前年比4.0%)
○21:30   2月カナダ小売売上高(予想:前月比0.4%/自動車を除く前月比0.2%)
○21:30   3月米小売売上高(予想:前月比0.9%/自動車を除く前月比0.7%)
○21:30   前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:20.5万件/172.0万人)
○21:30   4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:10.4)
○22:00   3月ロシア失業率(予想:4.9%)
○22:45   4月米製造業PMI速報値(予想:52.8)
○22:45   4月米サービス部門PMI速報値(予想:55.0)
○22:45   4月米総合PMI速報値
○23:00   3月米景気先行指標総合指数(予想:前月比0.4%)
○23:00   2月米企業在庫(予想:前月比0.4%)
○19日01:10   ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○米司法省、トランプ政権のロシア疑惑についての捜査報告書公表
○米財務省2年、5年、7年債入札条件
○米債券市場は短縮取引(聖金曜日の前営業日)
○ノルウェー、メキシコ(聖木曜日)、休場

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