FITS エコノミックレポート

欧米タイム市場コメント!

★日2月新車販売台数:新車販売は好調も軽自動車販売は不調

日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した2月の新車販売台数(軽自動車除く)は312,035台、前年比+13.4%となった。1月は258,085台、前年比+8.6%だった。

同時に発表された、全国軽自動車協会連合会(全軽自連)が発表した軽自動車販売台数は172,689台、前年比▲2.0%となった。1月は143,565台、前年比▲1.1%だった。

 

★日経平均株価:円安が追い風となり買い優勢に

トランプ米大統領の議会演説は具体的な経済政策に踏み込まなかったが保護主義や過激な発言がなく安全運転で終えて安心感が広がり1ドル=113円台半ばへの円安も追い風となった。トランプ大統領演説には新味がなかったが、保護主義や過激な発言がなく安全運転で終えたことで安心感が広がった。結局、前日比274円高の1万9393円と続伸して終了した。

 

★東京外国為替市場:米長期金利上昇で総じてドル高が地合い

ドル/円は、トランプ大統領の議会演説を受け、米経済の成長への期待から時間外取引のNYダウ先物が上昇した。そのため、今晩の株高を見込んだドル買いが続いた。また、米長期金利が上昇したことも、ドル買いを支援した。ユーロ/ドルは、米長期金利が上昇するなか、対円などでドル高が進んだ流れに沿って一時1.0550ドルの安値を付けた。

 

★トランプ大統領の初の施政方針演説:ドル高に反応

トランプ氏は『米国精神の再生』を掲げ、大統領選で公約してきたテロ対策の強化や、雇用創出などを進める決意を訴えた上で、立法作業を行う米議会に協力を促す姿勢を打ち出した。社会基盤(インフラ)の整備に1兆ドル(約113兆円)を投資する考えも示した。
トランプ氏は約1時間に及ぶ演説で、米国が海外投資を増やし、国境を開放した結果、米国民が望んできた安全な社会や雇用が失われたとの考えを示した。自身の政権下で米国に雇用を取り戻し、米国を再び安全な社会にするとし、大統領選で訴えた『変革』を実現させる意向を強調した。

内容自体に目新しさは感じられなかったものの、貿易不均衡是正などの問題では他国に対する攻撃的なトーンを弱めた。
また、大統領選で社会は分断されたが、9年後の建国250周年に向け国民に結束を呼び掛けた点が従来と異なる点となった。トランプ政権は低支持率ながらも、やや共感が得られやすくなったとの見方から、市場にとってもプラス材料となる可能性が出てきた。

 

★米国市場では1月の個人支出が公表

1月の小売売上高は前月比+0.4%となり、市場予想の+0.1%を上回った。原油価格の上昇を受け、ガソリンスタンドの売上増加のほか、トランプ政権での政策期待が支援材料となっている。小売売上高の個別品目では、電子機器、電化製品、衣料品などが増加となっている。ただ、金利上昇が各種ローン金利を押し上げていることから、1月は自動車販売の伸びが鈍化した。1月の雇用統計では賃金が伸び悩んでおり、期待ほど改善しない可能性も残る。

 

★米国市では1月のPCE(個人消費支出)デフレーターが公表

この指標はFRBが重要視しているインフレ指標。世界経済の減速一服により、中国などでも物価の下落に歯止めが掛かってきた。その中で、物価上昇のシグナルが見えてくると、改めて米FRBによる3月14-15日のFOMCでの利上げ観測を後押しされやすい。為替市場では、ドル高を支援することとなる。

 

★米国市場では2月のISM製造業景況指数が公表

2月分ではシカゴ購買部協会指数の製造業PMIが57.4となり、市場予想の53.5や1月50.3を上回る結果となった。米トランプ政権での減税などの政策期待のほか、中国や欧州などの世界減速一服や金利上昇の抑制などが下支え要因となりやすい。参考となる1月実績は56.0となった。12月実績を上回っており、新規受注や雇用は順調だった。2月については雇用がまずまず堅調であることから、1月実績に近い水準になるとみられる。

 

★欧米イベント

○16:00   2月英ネーションワイド住宅価格指数(予想:前月比0.2%)
○17:30   2月スイスSVME購買部協会景気指数(予想:55.5)
○17:50   2月仏製造業PMI改定値(予想:52.3)
○17:55   2月独製造業PMI改定値(予想:57.0)
○17:55   2月独雇用統計(予想:失業率5.9%/失業者数変化▲1万人)
○18:00   2月ユーロ圏製造業PMI改定値(予想:55.5)
○18:30   2月英製造業PMI(予想:55.8)
○18:30   1月英消費者信用残高(予想:14億ポンド)
○18:30   1月英マネーサプライM4
○21:00   MBA住宅ローン申請指数
○22:00   2月独消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比0.6%)
○22:30   10-12月期カナダ経常収支(予想:97億5000万カナダドルの赤字)
○22:30   バイトマン独連銀総裁、講演
○22:30   1月米個人消費支出(PCE、予想:前月比0.3%)
個人所得(予想:前月比0.3%)
PCEコアデフレータ(予想:前月比0.3%)
○24:00   カナダ銀行(BOC、中央銀行)、政策金利発表(予想:0.50%で据え置き)
○24:00   2月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数(予想:56.2)
○24:00   1月米建設支出(予想:前月比0.6%)
○2日00:30   EIA週間在庫統計
○2日03:00   カプラン米ダラス連銀総裁、講演
○2日04:00   米地区連銀経済報告(ベージュブック)

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