FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/09/28/03:01:29

米国株式市場は上昇:追加経済救済策を巡る交渉の再開を好感

NYダウは358.52ドル高の27173.96ドル、ナスダックは241.30ポイント高の10913.56ポイントで取引を終了した。欧州で新型コロナウイルス感染が再拡大していること加え、予想を下回った8月耐久財受注速報値を嫌気し寄り付き後に下落した。その後、ムニューシン財務長官とペロシ下院議長が追加経済救済策を巡る交渉の再開で合意したとの報道を受け、早期成立への期待が再燃し上昇に転じた。アップルなど主力ハイテク株に買いが入ると上昇に転じた。NY午後には一時420ドル超上昇する場面もあった。『米連邦航空局(FAA)トップが最新型旅客機737MAXの試験飛行を来週に計画』と伝わった米航空機大手ボーイングも6.8%超の大幅高となった。VIX指数は28.51から26.38へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株高でリスク回避のドル買いは後退

ドル/円は、欧州株相場の下落を受けてリスク回避のドル買いが先行した。アジア時間の高値105.54円を上抜けると一時105.70円まで上値を伸ばした。コモディティ価格の下落を背景に、資源国通貨に対してドル高が進んだ影響も受けた。市場では『本日のNYカット(日本時間23時)行使期限のオプションが105.50円に観測されていたが、NYカットを過ぎたことで値が軽くなり上サイドに振れた』との声が聞かれた。ただ、ドル買い一巡後はやや上値が重くなった。安く始まったダウ平均が一時420ドル超上昇したことで、リスク回避のドル買いが後退し105.55円付近まで下押しした。 

 

ユーロ/ドルは、欧州で新型コロナウイルス感染が再拡大するなか、行動制限の強化による景気回復の遅れが懸念されてユーロ売り・ドル買いが先行した。欧州株相場やNYダウ先物の下落に伴うリスク回避のドル買いも優勢となり、一時1.1612ドルと7月24日以来約2カ月ぶりの安値を付けた。金や原油など商品相場の下落を背景に、資源国通貨に対してドル高が進んだ影響も受けた。ただ、NY午後に入ると米国株相場が上昇したことでリスク回避のドル買いが後退した。本日安値圏ながら一時1.1635ドル付近まで下げ渋る場面があった。 

 

NY原油先物市場は小反落:景気後退や需要減少を意識した売り優勢

NY原油先物市場は39.71ドル-40.64ドルのレンジ相場となった。米原油在庫の取り崩しを材料視した買いが一巡した。コロナ感染の再拡大や米経済支援策の遅れによる景気後退が、エネルギー需要の減少につながるとの見方が重石となった。昨日の米新規失業保険申請件数が予想に反して増加したことや、本日の米耐久財受注額のさえない結果も、景気後退や需要減少を意識させた。米国株式は続伸したが、需要増大につながる材料は乏しいことから、40ドル台では戻り売りが観測された。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週末比4基増加の183基となった。

 

NY金先物市場は反落:ユーロ安・ドル高を意識した売り優勢

NY金先物市場は1854.10-1879.30ドルのレンジ相場となった。リスク回避のドル買いが先行し、ドル建ての金価格に割高感が生じて下落した。リスク回避目的で金を買う動きを抑制した。今週は週を通じて、株安局面で株価下落による損失を補う換金目的の金売却も意識された。NY午後に米国株は堅調へ転じてリスクセンチメントは改善したように見えたものの、金の押し目を拾うような動きは特に強まらなかった。NY市場ではユーロ安を意識した売りが強まり、1854.10ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引で1870.50ドルまで戻したが、買いは続かず、おおむね1865ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は小幅続伸:米国株高強まり上値の重い展開

米国債券市場で長期ゾーンは小幅続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は高い)0.65%で終了した。米追加経済対策の遅れを背景に米景気回復が鈍くなるとの懸念から相対的に安全資産とされる米国債が買われたものの、米国株相場の上昇を手掛かりに債券売りも出たため上値は重かった。 

 

 

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朝の市場コメント!

2020/09/25/07:38:31

米国株式市場は上昇:方向感を欠く不安定な値動き

NYダウは52.31ドル高の26815.44、ナスダックは39.28ポイント高の10672.27ポイントで取引を終了した。トランプ大統領は大統領選に敗退した場合には、法廷闘争に持ち込み速やかな政権移行に抵抗する可能性を警告したことや、新規失業保険申請件数が前週から予想外に増加したことを嫌気し下落して寄り付いた。しかしながら、マコネル共和党上院院内総務が『政権は整然と移行される』とツィートすると警戒感が後退したほか、8月新築住宅販売件数が減少予想に反し増加し14年ぶり高水準になったことなどが好感され、上昇に転じた。ペロシ下院議長が小規模の財政策に取り組む方針を示すと追加財政策への期待が再燃したほか、主力ハイテク株の一角に買いが入ると持ち直した。指数は一時330ドル超上昇する場面もあった。ただ、引けにかけては再び下げに転じるなど、方向感を欠く不安定な値動きだった。VIX指数は28.58から28.51へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は小幅のレンジ相場

ドル/円は、日本時間夕刻に一時105.14円の日通し安値を付けたものの、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。前日の高値105.49円を上抜けて一時105.53円まで値を上げた。もっとも、NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。なお、前週分の米新規失業保険申請件数は予想より弱い内容となった半面、8月米新築住宅販売件数は予想より強い内容となるなど強弱入り混じる内容となったため、相場の反応は鈍かった。 

 

ユーロ/ドルは、欧州で新型コロナ感染が再拡大するなか、行動制限の強化による景気回復の遅れが懸念されてユーロ売りが先行した。欧州株相場の下落に伴うリスク回避のドル買いも入り、一時1.1627ドルと7月24日以来2カ月ぶりの安値を付けた。スペインでは新型コロナ感染者数が累計70万人を突破した。感染が首都マドリードを中心に再拡大しており、当局者は『厳しい局面に差し掛かっている』と警鐘を鳴らした。また、フランスでは新型コロナの新規感染者が1万6000人近く報告され、1日あたりの感染者数として過去最多を記録した。ただ、安く始まった米国株相場が持ち直すとリスク回避のドル買いが後退した。次第にユーロ買い・ドル売りが優勢となり、一時1.1687ドルと日通し高値を更新した。足もと下落が続いていた金価格が反発したことで、対資源国通貨中心にドル売りが進んだ影響も受けた。 

 

NY原油先物市場は小幅続伸:底堅く推移し40ドル台を回復

NY原油先物市場は39.12ドル-40.37ドルのレンジ相場となった。昨日の米エネルギー省(EIA)週間石油在庫発表で原油在庫の取り崩し継続を確認して以降の底堅さを維持した。一方で、コロナ感染拡大を受けた景気減速による需要後退観測は重しで、地合いを強めきれない。米国株式の反発やユーロ安が一服したことが意識された。

 

NY金先物市場は小幅高:ドルインデックスの上昇一服で買い戻し

NY金先物市場は1851.00-1880.90ドルのレンジ相場となった。米国株の売り地合いが続いていたなか、本来はリスク回避先の資産として買いが集まる金だが、株安による損失の穴埋めで売られていたとの見方があった。しかし、本日の金相場は3日続落した後を受け、逆に株価反発のなかでも買われる反動の動きになった。また、ドルインデックスの頭打ちも、対ドルの金相場の割安感につながり、価格を押し上げる手掛かりの1つとなった。

 

米国債券市場は小幅上昇:方向感のない相場展開

米国債券市場で長期ゾーンは小幅上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)0.66%で終了した。前週分の米新規失業保険申請件数は予想より弱い内容となった半面、8月米新築住宅販売件数は予想より強い内容となるなど強弱入り混じる結果となったため、相場は方向感が出なかった。7年債入札では堅調な需要が確認されたものの、目立った反応は見られなかった。 

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朝の市場コメント!

2020/09/24/07:43:02

米国株式市場は下落:先行き景気回復不安から売り優勢

NYダウは525.05ドル安の26763.13ドル、ナスダックは330.65ポイント安の10632.98ポイントで取引を終了した。良好な小売り決算や新型コロナウイルスワクチン実用化への期待感から上昇して寄り付いた。しかし、米追加経済対策成立の見通しが立たないなか、徐々に売りが優勢となった。また、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が2日目となる下院特別委員会での証言でパンデミック危機からの回復が依然不透明だと懸念を再表明、投資家心理が悪化し下落に転じた。さらに、欧州で新型コロナウイルス感染が再拡大していることを受けて景気敏感株が売られたほか、前日反発した主力ハイテク株への売りが再び強まり一時570ドル超下げた。VIX指数は26.86から28.58へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い優勢

ドル/円は、金や銅など貴金属価格が軒並み下落するなか、資源国通貨に対してドル高が進むと円に対してもドル買いが先行した。米10年債利回りの上昇も相場の支援材料となり、一時105.49円と日通し高値を付けた。NYダウが一時570ドル超下落し、ナスダック総合が3%超下落したこともリスク回避のドル買いを誘った。なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米下院特別小委員会の公聴会で、金融当局によるメインストリート貸し付けプログラム(MSLP)について『基本的に考え得る措置は全て実施した』などと述べた一方、『新型コロナウイルス禍からの景気回復の道のりは長く、米議会とFRBの双方が回復への取り組みを続ける必要がある』と強調した。 

 

ユーロ/ドルは、対資源国通貨中心にドル高が進むと、ユーロに対してもドル買いが先行した。米国株相場の下落を背景にリスク回避のドル買いも散見され、一時1.1652ドルと7月27日以来の約2カ月ぶりの安値を付けた。米長期金利の上昇やユーロ/ポンドの下落につれた売りも出た。市場関係者からは『欧州で新型コロナ感染が再拡大するなか、行動制限の強化による景気回復の遅れが懸念されてユーロは上値の重い展開だった』との声が聞かれた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時94.43と7月24日以来約2カ月ぶりの高水準を付けた。 

 

NY原油先物市場は小幅高:原油在庫取り崩しで買い優勢

NY原油先物市場は39.26ドル-40.75ドルのレンジ相場となった。米エネルギー省(EIA)週間石油在庫(9/18 時点)で原油在庫が-163.9万バレル (前週 -438.9万バレル)と取り崩しを継続した。NY原油先物は40.75ドルまで買いを強めた。ただ、需要後退の観測もくすぶったままで、上値を重くした。アジア市場で39.26ドルまで下げた後、反転し、ニューヨーク市場で40.75ドルまで買われたが、米国株安やドル高を嫌って上げ渋った。

 

NY金先物市場は大幅続落:米国株の反落から換金目的の売り優勢

NY金先物市場は1856.00-1909.90ドルのレンジ相場となった。米国株の反落で、通常ならリスク回避として安全資産とされる金が買われそうな局面だった。しかし、週初の大幅反落の際にも、注目された株安による損失を補うための換金目的での金売却が意識されて売りが続いた。アジア市場で1909.90ドルまで買われたが、まもなく反落した。ニューヨーク市場で一段安となり、一時1856.00ドルまで下落した。

 

米国債券市場は横ばい:米国株が軟調となり買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ0.67%で終了した。新型コロナウイルスのワクチン開発への期待から相対的に安全資産とされる米国債に売りが出たものの、米国株が軟調に推移すると債券買いが入り下げ渋った。 

 

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朝の市場動向!

2020/09/23/08:10:13

米国株式市場は上昇:主力ハイテク株上昇で投資家心理改善

NYダウは140.48ドル高の27288.18ドル、ナスダックは184.84ポイント高の10963.64ポイントで取引を終了した。9月リッチモンド連銀製造業指数が予想外に上昇、8月中古住宅販売件数も14年ぶり高水準に達し良好な経済指標を好感し、上昇して寄り付いた。欧州で広がっている新型コロナウイルス第2波への懸念が広がったものの、パウエルFRB議長やムニューシン財務長官が下院の証言で依然追加経済救済策が必要であると主張すると、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。また、足もとで相場下落が続いた主力ハイテク株が軒並み上昇したことで、投資家心理が改善した。マイクロソフトやアムジェン、ナイキなどの上昇が指数の押し上げ要因となった。VIX指数は27.78から26.86へ低下した。

 

NY外国為替市場:105円台の上値の重い展開

ドル/円は、一時104.41円と日通し安値を付けたものの、NY勢がドル買いで参入すると次第に強含んだ。NYダウが一時180ドル超上昇したほか、米10年債利回りが上昇に転じたことも相場の支援材料となった。前日の高値104.86円や18日の高値104.87円を上抜けると上昇に弾みが付き、一時105.08円まで上値を伸ばした。ただ、引けにかけてはやや上値が重くなり、105円台は維持できなかった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はこの日、米下院金融サービス委員会で証言し『米国経済は回復基調にあるが、依然として不透明』『FRBは引き続き必要とされる期間、あらゆる政策手段を講じることにコミット』『金融だけでなく財政支援も必要』などと語ったが、前日に証言内容が伝わっていただけに目立った反応は見られなかった。

 

ユーロ/ドルは、欧州で新型コロナウイルスの感染再拡大による新たな規制強化が懸念されて、ユーロ売り・ドル買いが優勢となり、一時1.1692ドルと7月27日以来約2カ月ぶりの安値を更新した。ポンド/ドルは新型コロナを巡る英政府の規制強化などを受けて売りが広がり、一時1.2711ドルと7月23日以来約2カ月ぶりの安値を更新した。

 

NY原油先物市場は小幅高:原油在庫の取り崩しの思惑から買い優勢

NY原油先物市場では、39.19ドル-40.27ドルのレンジ相場となった。昨日、1週間ぶりの大幅反落となった後を受け、明日の米エネルギー省(EIA)週間石油在庫の発表を前に調整の買い戻しが入った。市場は原油在庫の取り崩しが続くと見込んでいる。10月限は本日が最終取引日にあたる。ニューヨーク市場の序盤で40.27ドルまで買われた。減産強化の思惑は消えていないことや、欧米株安は一服しつつあることから、原油先物は下げ渋る展開となった。

 

NY金先物市場は小幅下落:安全逃避のドル買いで伸び悩み

NY金先物市場は1898.90-1925.50ドルのレンジ相場となった。米株が高安まちまちと、昨日までの大幅続落の流れは休止した。リスク回避への強い懸念がやや後退し、リスク回避の投資対象とされる金は買われにくかった。アジア市場で1925.50ドルから1898.90ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1923.20ドルまで戻したが、安全逃避のドル買いは継続しており、金先物は伸び悩んだ。

 

米国債券市場は小反落:米国株高を受け売りが若干優勢

米国債券市場で長期ゾーンは小反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.67%で終了した。米国株相場の上昇を理由に安全資産とされる米国債に売りが出たものの、欧州で新型コロナウイルス感染が再拡大していることを受けて買いも入った。 

 

 

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朝の市場コメント!

2020/09/18/07:57:05

米国株式市場は下落:FOMCの結果による失望感からの売り継続

NYダウは130.40ドル安の27901.98ドル、ナスダックは140.19ポイント安の10910.28ポイントで取引を終了した。昨日の連邦公開市場委員会(FOMC)でゼロ金利は長期にわたり据え置かれることが確認されたものの量的緩和(QE)拡大の壁が高いことが明らかになり、失望感から下落して寄り付いた。雇用や住宅関連指標が予想を下回ったことも売りに拍車をかけ、指数は一時380ドル超下げた。一巡すると押し目買いが優勢となり一時プラス圏を回復する場面があったが、ハイテク株の調整が続いており、引けにかけては再び下落幅を拡大した。VIX指数は26.04から26.46へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国債金利に振れる展開

ドル/円は、米長期金利の低下などを背景に欧州時間からの売りが続き、NY序盤には一時104.53円と7月31日以来の安値を付けた。ただ、米国金利がその後は低下幅を縮めたほか、クロス円が全般底堅く推移するなか、NY時間には104.80円台まで切り返す場面があった。 

 

ユーロ/ドルは、東京午後からの買い戻しの動きが継続した。欧州中央銀行(ECB)の追加緩和への思惑から足元でユーロ安が目立っていたこともあり、目先のユーロショートのポジションを解消する動きが主導する形で一時1.1852ドルまで値を上げた。

なお、ポンド/ドルは乱高下。英金融政策委員会(MPC)がマイナス金利の有効性を議論したことが判明すると欧州時間には一時1.2865ドルまで急落した。ただ、フォンデアライエン欧州委員長の発言『英国と欧州連合(EU)の通商合意は依然として可能』のヘッドラインが流れると急速に値を上げ、一時1.2998ドルまで買い上げられた。一方、欧州委員長は『英の国内市場法案は、EUにとって非常に不愉快で驚き』とも述べており失速した。その後は1.29ドル台半ばから後半でのもみ合いが続いた。 

 

NY原油先物市場は続伸:需給の引き締まりを意識する買い優勢

NY原油先物市場は39.42ドル-41.22ドルのレンジ相場となった。今週発表された米石油協会(API)や米エネルギー省(EIA)の週間在庫統計では原油の取り崩し幅が目立ち、需給の引き締まりが意識された。米南部メキシコ湾岸沿いを襲ったハリケーン『サリー』の影響で、石油生産が縮小していることも相場の支えとなった。石油輸出国機構(OPEC)の中心国サウジアラビアから、減産延長や追加減産とも捉えられる発言が伝わったことも後押しとなり、原油先物は41ドル前半まで上値を伸ばした。 

 

NY金先物市場は下落:ポジション調整による売り広がる

NY金先物市場は1938.20-1969.30ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルがユーロに対して約1カ月ぶりの水準まで強含むと、ドル建ての金先物は時間外から売りが先行し、一時1940ドル割れまで下落した。その後にドルは反落し、軟調な株式相場も支えとなり金先物は下げ渋った。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)終了で材料出尽くし感が広まるなか、ポジション調整による売りで上値は抑えられた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1938.20ドルまで下落したが、売り一巡後に1957.10ドルまで戻した。換金目的とみられる売りは一巡したが、米長期金利が下げ渋ったことで金の上値は重くなった。

 

米国債券市場は横ばい:米国株の下げ渋りで持ち高調整の売り

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ0.69%で終了した。米国株価指数先物の下落を受けて時間外取引で債券買いが先行し、10年債利回りは一時0.64%まで低下した。ただ、通常取引に入ると株価が下げ渋ったこともあり持ち高調整の売りが優勢となった。 

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