★米国株式市場は下落:連日の株価上昇から利食い売り優勢
NYダウは16.67ドル安の25369.13、ナスダックは10.01ポイント安の7153.57で取引を終了した。不動産や半導体関連株を中心に利食い売りが広がり、一時120ドル近く下落した。しかし、10-12月決算発表シーズンを前に企業業績への期待感から下げ幅を縮小し、一時プラス圏を回復した。ただ、連日の株価上昇を受けて、相場を押し上げるには至らなかった。VIX指数は10.08から9.82へ低下した。
★NY外国為替市場:ドルが総じて弱い展開
ドル/円は、中国政府が米国債購入の減額や停止を検討しているとの報道が伝わるとドルは11月28日以来の安値を付けたが、NY時間帯ではもみ合いとなった。ショートカバーの動きから111.64円まで持ち直したが、好調な米10年債入札を背景に金利が低下に転じたほか、カナダドルを中心にクロス円が軟調に推移したため戻りも鈍かった。
カナダドル/円は『トランプ米大統領はまもなくNAFTAから脱退を発表するだろう』との一部報道を受けて急落した。その後に米当局者が報道を否定したためやや下げ渋った。
ユーロ/ドルは、中国当局者の話をきっかけにドルが全面安の展開となると一時1.2017ドルまで急速に買い上げられたが、NY勢参入後は利食い売りに押された。全般ドルの買い戻しが強まったことから1.1940ドル近辺まで上げ幅を縮めた。
★NY原油先物市場は続伸:原油在庫と生産量減少を好感
NY原油先物市場は63.09ドルから63.61ドルまで上昇した。前日発表された全米石油協会(API)の週間統計で、国内全体の原油在庫が1120万バレルも減少したことを受け、買い先行で始まった。その後、米エネルギー情報局(EIA)週報でも国内全体の原油在庫が8週連続減少したが、API在庫に届かなかったことで一旦利益確定売りが強まった。しかし、原油生産量や輸出量が減少していたこともあり、改めて買いが優勢となった。
★NY金・銀先物市場は上昇:リスク回避の動きが強まり買い優勢
NY金先物市場は、1324.20ドルまで上昇後、いったん1315.20ドルまで下落した。『中国の外貨準備を見直す当局者が、米国債の購入削減か停止を提言』との一部報道を受けて、米国の米国株安、債券安、ドル安となるトリプル安となったことから、安全資産としての買いのほか、割安感による金買いが先行した。その後、米国株が下落幅を縮小したことで利益確定売りが入った。
★米国債券市場は横ばい:10年債入札の結果を受け買戻し
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.55%で終了した。中国政府が米国債購入の減額や停止を検討しているとの報道が伝わると売りが進み、利回りは一時2.59%と昨年3月14日以来の水準まで上昇した。しかし、米国10年物国債入札の結果が好調だったため、買戻しが強まった。
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